せどりの確定申告を自分でしたことのある人なら、どれだけ面倒か分かるはず!
そんな時に強い味方になってくれるのが税理士です。
本記事では、せどりの確定申告に税理士が必要なのかや、費用の相場、見つけ方などを解説します。
目次
せどりの確定申告で税理士は必要?
はじめに、せどりの確定申告と税理士に関する基礎知識を見ていきましょう。
- 確定申告するべき収入額
- 税理士に依頼するべきタイミング
- 税理士にかかる費用の相場
確定申告するべき収入額
せどりで確定申告するべき人は、副業か本業かで異なります。
- 副業:年間利益が20万円以上
- 本業:年間利益が38万円以上
副業せどらーの場合、年間利益が20万円を超えた人のみ確定申告する必要が出てきます。
1ヶ月17,000円くらいの利益が出ている副業せどらーは、確定申告しなければなりません。
本業せどらーは、言わずもがな確定申告の必要があるでしょう。
確定申告しないと罰則を受ける
確定申告をしないと脱税行為になり罰則を受けます。
追徴課税として、多めの税金を納めなければなりません。
最悪のケースは「10年以下の懲役」や「1,000万円以下の罰金」などのペナルティも。
社会的信用面でもデメリットしかないので、確定申告はしっかりやるべきと言えるでしょう。
税理士に依頼するべきタイミング
税理士に確定申告を依頼するべきタイミングは、費用対効果を見て判断しましょう。
- 自分で確定申告した場合にかかる時間や労力
- 精神的なプレッシャー
- 年間利益で税理士の費用を賄えるか
例えば、年間利益が20万円ギリギリの副業せどらーの場合、税理士に依頼すると赤字になりかねません。
自分で確定申告した方がメリットが大きいと言えるでしょう。
年間利益が50〜100万円出ている人は、自分で確定申告した時の労力や時間をシミュレーションしてみてください。
確定申告にかかる時間をせどりで稼ぐ時間に使っていたらいくら稼げるのか
上記をシミュレーションしてみて費用対効果を感じるなら、それこそが税理士に依頼するタイミングと言えます。
税理士にかかる費用の相場
税理士にかかる費用の相場は、5〜10万円からスタートします。
- どこまで税理士に依頼するのか
- どれくらい稼いでいるのか
- どれくらいの販路で売っているのか
上記のような要素で、費用が増減することを覚えておいてください。
基本的に売上や利益が大きくなるほど、税理士に支払う費用も高くなります。
せどりだけで生活できるくらい稼いでいる場合、税理士の費用は年間30万円ほどになるかなと。
あくまでも目安なので、詳しい費用は依頼する税理士さんに聞いてみてくださいね。
せどりの確定申告を税理士に依頼するメリット・デメリット
税理士に確定申告を依頼するメリットとデメリットをまとめました。
メリット
・確定申告に対する不安がなくなる
・せどりで稼ぐことにフォーカスできる
・節税効果が期待できる
デメリット
・税理士に依頼する手数料がかかる
・せどりの内情を全て把握される
・
メリット①確定申告に対する不安がなくなる
税理士に確定申告を依頼すれば、あなた自身が確定申告のストレスから開放されます。
知識がない人からすると、何をどうすれば良いのか全く分からず苦労するものです。
その道のプロである税理士に任せることで、心配事をなくせるのは大きなメリットかなと。
メリット②せどりで稼ぐことにフォーカスできる
確定申告に対する精神的なストレスがなくなることで、せどりの業務に最大限フォーカスできます。
雑務に時間を割くよりも、利益に直結する作業に時間を使った方が良いのは間違いありません。
税理士に依頼することで、せどりの生産性を上げられます。
メリット③節税効果が期待できる
税理士に確定申告を依頼すると、高い節税効果が期待できます。
自分で確定申告すると、経費になるものを売上として計上してしまうなんてことは珍しくありません。
税理士だからこそできる節税対策があるものです。
また、経営アドバイスをしてくれる税理士もいます。
年間30万円ほどの節税対策をしてもらったら、税理士にかかる費用はペイできたことになりますよね。
税理士に依頼することで得られる恩恵はとても大きいと言えるでしょう。
デメリット①税理士に依頼する手数料がかかる
デメリットとしては、依頼費用がかかってしまうことでしょうか。
知識のあるプロに仕事を依頼するので、お金がかかるのは当然のことですね。
確定申告に関するトラブルを防止しつつ、せどりの作業に集中できるならお金を払う価値は十分にあるはず。
費用対効果を冷静に分析して、依頼するか決めてみてください。
デメリット②せどりの内情を全て把握される
担当の税理士には、せどりの内情を全て把握されます。
売上や利益はもちろん、在庫数や粗利率なども知られるので、むず痒く感じる人もいるでしょう。
しかし、全ての数字を把握してくれるからこそ、全うなアドバイスをしてくれるメリットも。
税理士とは二人三脚で歩むつもりで、信頼関係を築いていくのがおすすめです。
せどりの税理士を選ぶポイント
ここでは税理士選びのポイントをまとめました。
- 記帳代行を依頼できる
- クラウド会計ソフトに対応している
- 経費の扱いが柔軟
記帳代行を依頼できる
「記帳代行(きちょうだいこう)」とは、確定申告に会計ソフトへ取引記録を入力してくれるサービスです。
年1回の確定申告ですが、記帳は毎日行わなければなりません。
この記帳を代行してもらうことで、あなたは余計な雑務から開放されます。
知識のない人が記帳をすると、間違いだらけになってしまうもの。
税理士を見つける際は、記帳代行を依頼できるか必ず確認しましょう。
クラウド会計ソフトに対応している
クラウド会計ソフトに対応しているかも大切な要素になります。
なぜならクラウド会計ソフトはクレジットカードと連携できて、取引を自動で取得してくれるからです。
税理士からしても、自動で取引を取得してくれれば労力をかけずに済みます。
FreeeやMFクラウド会計など、メジャーなソフトに対応しているのが望ましいです。
経費の扱いが柔軟
経費について柔軟に対応してくれるかも重要です。
税理士に期待する大きな要素の1つが「どれだけ節税効果があるのか」ではないでしょうか。
ただただ法律に則った税理士の場合、最低限の節税対策しかしてくれないことも。
人によって経費に対する柔軟性が異なるので、面談や電話相談の時に詳しく聞いてみると良いですよ。
税理士を見つける方法
税理士を見つける方法は次の通りです。
- Google検索
- 税理士紹介サイト
- 確定申告ソフトの認定アドバイザー
Google検索
1つ目はGoogle検索です。
「〇〇県 税理士」や「〇〇県 せどり 税理士」などのキーワードで検索すると、条件に合った税理士や会計事務所がヒットします。
気になる税理士がいたら、電話やメールでコンタクトを取ってみてください。
具体的な費用や作業内容などを教えてもらえます。
税理士紹介サイト
2つ目は税理士紹介サイトで見つける方法です。
上記はメジャーで人気のある税理士紹介サイトになります。
条件に合った税理士を紹介してもらえるので、こちらから探し回る手間がかかりません。
費用の見積もりや相談などもできるので、気軽に相談してみてください。
確定申告ソフトの認定アドバイザー
3つ目は確定申告ソフトの認定アドバイザーです。
FreeeやMFクラウドなどは、自社の確定申告ソフトを使いこなせる税理士や会計事務所と連携しています。
認定アドバイザーになっている税理士なら、会計ソフトを使いこなせるのは確実です。
会計ソフトの使い方や仕訳方法も教えてもらえるので、確定申告の知識も身につけられるでしょう。
税理士に支払う費用を安く抑える方法
税理士に支払う費用をなるべく安く抑えたいなら、任せる業務を極力少なくしましょう。
- 領収書や請求書の資料整理
- 自分で記帳する
- 確定申告の書類を自分で作成する
各業務にかかる費用は、税理士によってマチマチです。
「安く済ませる=自分で行う雑務が増える」と考えておけば問題ありません。
経費を最小限にしたい方は、税理士さんに各作業にかかる費用の内訳を教えてもらうと良いでしょう。
まとめ
せどりの確定申告は知識のない素人からすると、かなり面倒に感じてしまうものです。
その道のプロに確定申告をお願いすれば、あなたの労力は減り、より生産的な作業に時間を使うことができます。
ただし、人によっては税理士を雇うと赤字になってしまうケースもあるでしょう。
売上が少ないうちは、自分で確定申告するのも選択肢の1つです。
詳しい費用や作業範囲などを確認したい方は、ぜひ税理士に直接問合せてみてくださいね。
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