せどりと株式やFXなどの金融系投資であるトレード、どっちが稼ぎやすいか?
かなり真剣に検討してみたことがあります。
副業に向いているか、将来的に専業にしやすいか、失敗して損失を出すリスクはどっちが高いかなどについて、詳しく比較してみたんですよね。
結論ですが、個人的には自分も含めてせどりのほうが向いている人が多いというところに落ち着きました。
なぜそう判断したのか、気になる人もいると思うので参考までに、時間的な都合、知識・経験・資金・メンタルの自己コントロール・再現性、リスクなどの各難易度、利益率と安定性など、具体的に理由を説明していきますね。
※トレードは数か月から数年の長期的なトレードもありますが、比較的毎月の収入ベースで考えたい人が多いと思うので、月単位で比較できる短期トレードベースで比較してみます。
目次
せどりとトレード、利益の比較

俺せど_せどりとトレード、利益の比較
まずは最も気になる収入、利益の部分です。
利益率
せどりもトレードも、スタイルによって差がありますが、
せどりの利益率
新品だと20%位でもいい割合だと思います。50%まで上げるなら、業者と繋がれて、有利な条件で仕入れができないとコンスタントには厳しいと思います。
中古商品の場合は、うまくすれば60%程度になることも多く、わりと利益率は高めだけど、ちょっと手間がかかるという面もあります。
新品と中古を併せてやっていくとか、競争率の低い自分の得意ジャンルを見つけると、利益を上げるのがラクです。
もちろん研究や工夫はした上でですが、平均して30~40%は無理ではない範囲かと思います。
トレードの利益率
数か月とか数年など、長期保有のトレードの場合は良くて上級者で20%ぐらいと言われていますね。
投資の神様と言われるウォーレン・バフェットさんでそれぐらい。
神様でそれぐらいなので、20%でもけっこうハードルが高そうだし、長期保有というのは目の前の収入を増やしたい場合は、条件的につらいものがありますね。
数分~1日単位のデイトレード、2日から数か月程度の単位のスイングトレードで投資する場合、かなりばらつきがあって、専業で1%という人もいれば、インデックス投資の平均利益率を目安に10%位という説もあります。
詐欺っぽい派手な話ではもっと高い利益も耳にしますけど、現実的にはそんな感じが妥当かと思います。
意外と低いんだなというのが率直な印象でしたね。
それから忘れてはいけないのが、副業の場合、トレードの収入は雑収入になるので50%程度税金で取られます。
専業になれば20%程度ぐらいになるんで条件がいいですが、副業で考える場合は忘れてはいけない、かなり大きな要素ですよね。
収入の安定性
次に、収入の安定性について比べてみます。
せどりの収入の安定性
スタイルによると思いますが、基本的にはジャンルを広げること、計画的に仕入れることで、時期的な売れ行きの上がり下がりをカバーできます。
また、不良品などの損失部分も見込んでおくことで、ムリな仕入れをしなければ、少なくともシーズンごととか数か月単位でみれば、安定性は悪くないと言えると思います。
どうしても完全に毎月定額欲しい場合は、定職の本業を持ってそこからの収入に頼ることになりますね。
最初は副業で始める場合も多いと思うので、せどりでの収益の安定性は、全てのケースで飛び抜けていいとも言えませんが、悪くもないと思います。
トレードの収入の安定性
投資は基本的に自分の都合ではなくて、相場に合わせてトレードするもので、スキルがあがってくれば、利益を出せる場面も増えるのかもしれません。
ただ、基本的には相場(世界情勢と人の心理)ありきということを考えると、融通性はせどりに比べると下がると考えられます。
せどりと同じように、いろいろなジャンルに幅を広げて経験を積めば、予測が当たる確率自体は上がるはずです。
ただ、基本が常に変動している種類のものですから、収入が安定しているかと言われれば、せどりよりは不安定と考えるのが妥当ではないでしょうか。
安定させられなくはないけど、安定させる難易度が高そうだなという印象ですね。
せどりとトレード、時間の自由度の比較

俺せど_せどりとトレード、時間の自由度の比較
[keikou]せどりも、トレードも、時間的な自由度はメリットとしてよく挙げられる点[/keikou]だと思います。
具体的にどれぐらい自由度があるのか、また2つにどのぐらい違いがあるのか確認してみました。
せどりの時間的な自由度
いくらせどりに時間的な自由度があるといっても、実店舗せどりの場合は、基本的に店舗都合なのであまり自由度はないですよね。
ネットを使った仕入れの場合はかなり自由度は高いです。
セールなどを使った新品せどりは値崩れのリスクもありますし、時間的な制限もありますが、仕入れルートが作れてしまうと、相当自由度は高くなります。
全体的にせどりの時間的な自由度は高いと言えると思います。
トレードの時間的な自由度
海外の取引所を使えば、ほぼ24時間投資が可能ですが、勝率(つまり利益率)を考えた場合、意外と時間帯が絞られてきます。
さらに、短期トレードの場合はけっこうチャートを見続けていなければいけないので、イメージほど自由度があるって感じじゃないですね。
他のビジネスや副業と比べると自由度は感じますが、せどりと比べると、やや制限がある感じがしてしまいます。
せどりとトレード、難易度の比較

俺せど_せどりとトレード、難易度の比較
さて、せどりもトレードも、利益を出せるようになるまでの、いろいろな面での難易度が気になります。
知識、経験、資金、メンタル面、再現性、リスクの6つの面から難易度を比較してみました。
知識に関する難易度の比較
まずは知識面から難易度の比較です。
せどりの知識に関する難易度
[keikou]せどりの場合、仕組みはシンプルで、需要があるものを安く仕入れて売る、これの繰り返し[/keikou]です。
需要があるものの調べ方はこのブログでも紹介してる通り、無料で誰でも調べられますし、安く仕入れが可能な仕入れ先も、面倒がらずに探しさえすれば見つかります。
売る場所も売り方も素人からでも手が付けやすく、商品知識も興味のあるところから広げていくことで身に付けやすいです。
何でも商品になり得るので、間口が広くて応用が効き、知識のつけやすさは抜群だと思います。
トレードの知識に関する難易度
取引所ごとの性質、商品ごとの性質、人の心理と相場に関する分析手法など、必要な知識はけっこう幅広くつけていくことが必要です。
知識はそんなに要らないというプロ投資家もいますが、どこまで必要なのかがわりと判りづらいです。
あと、後述の経験値は初めからないのにも拘わらず、それを補う知識をつけないと大損失で終わる可能性が高くて、月収単位で収入を増やすスタイルで考えた場合は、難易度はかなり高め。
経験に関する難易度の比較
初心者から徐々に経験を積むことで、効率が良くなったり利益が大きくなったりしますが、その経験に関する難易度はどうでしょうか。
せどりの経験の難易度
通年で経験しなければ判らないという点は、どの仕事でも同じかなと思います。シーズンごとの傾向というのはせどりにも存在します。
あとは売れ行きの予測とか、仕入れの仕方、交渉などやってみなければわからないことはもちろんあります。
素人から始められて、利益も出せるという意味では難易度は低めです。
安定して高い利益を出すには、先生から学んで速く知識をつけるか、体当たりで知識と経験を積んでいくかどちらか。
ただ、この点は比較するまでもなく、一般的な仕事でも同じだと思います。
トレードの経験の難易度
投資も経験してみないと判らないことが沢山あります。
せどりとの大きな違いは、[keikou]反射的に行動してしまう確率が高く、それで大きな損失を出して利益を帳消しどころかマイナスにする可能性が高いところ[/keikou]でしょうか。
基本、これはプロでもほぼほぼ必ず経験するところのようで、それも経験のうちと言うのだと思いますが、収入を増やしたい身には正直痛すぎると思います。
あとは、やはり世界経済が背景にあるので、読めない部分が必ずあるところでしょうか。
もちろん、せどりも全て読めるわけではありませんが、[keikou]トレードの場合はたった一度の損失で、それまでの利益が全部消えて大きくマイナスになることがあるので、そのリスクをどれだけ完璧に避けられるか[/keikou]…。
一瞬の判断が必要なので、必要な経験値としてはわりと難易度が高いと思います。
資金に関する難易度の比較
資金的な難易度では、せどりのほうが明らかに低いです。理由は明確で、せどりは無料から始められますが、トレードの場合は安くても10,000円だからです。
せどりに必要な資金の難易度
せどりは不用品やジモティーを使えば無料から始められますし、仕入れでも数百円レベルから始められます。
資金的な難易度は限りなく低くて、本当に始めやすいです。
トレードに必要な資金の難易度
トレードの場合は、最近は小口のものも増えてますが、例えば最近流行っているミニ株だと10,000円から始められます。
ただ、[keikou]実際はリスクを下げて利益を出すために30万位が必要というのが一般的[/keikou]で、資金を用意する難易度は比較的高めと言えるでしょう。
メンタル的な難易度の比較
仕事はどんなに好きなことでも、他人が相手なので、嫌なことがある程度あるのが通常だと考えるのが、基本かもしれません。
あとは、嫌なことがどんなタイプで、どんなメンタルを鍛える必要があるかが仕事によって違うと捉えるといいかと思います。
とは言っても、せどりとトレードでは、必要になるメンタルのタフさはかなり違いがあります。
せどりのメンタル的な難易度
地道にリサーチを続けること、仕入れの失敗、仕入先とのトラブル、クレーム対応などにメンタル面のハードルがあると思います。
コミュニケーションとか規則面では、サービスや販売業として慣れる必要があると思います。
仕入先の規則の変更で仕入れができなくなったりすると凹みますけど、そもそも個人の力で変えられることじゃないので、そういうことがある業界なんだと捉えることも大事です。
リサーチの失敗は自分の責任なので仕方ないです、次回から気を付けるだけ。
ヘタに会社で他人のミスが自分のミスになるよりはマシです。
基本的にせどりだけではなく物販全般に共通する部分がほとんどでもありますよね。
トレードのメンタル的な難易度
予測しないタイミングで金額の落ち込みがあり、時には大きな損失が起こることに対するメンタル管理ですね。
ある程度の損失は想定内と捉えて、冷静さを失わずに続けること。
トレードは瞬間瞬間の判断なので本能的な判断をしやすく、一度損失を出すと焦りから間違ったトレードを連発しやすく、特有のメンタル的なハードルがあると思います。
大手証券会社のトレーダーとかチームトレードをする人なんかは、トレーダーのメンタル面のコンディションをサポートやコントロールする専任のメンターがいたりするそうです。
[keikou]人間も含めて生き物は意志よりも本能が強いですから、本能と戦うのかと思うとメンタル面でのハードルの高さを感じます[/keikou]よね。
再現性の難易度の比較
ベテランや講師から学んだり、他の成功者の手法を真似したり、過去の自分の成功例から次の成功を再現できる難易度はどの位あるでしょうか。
せどりの再現性の難易度
せどりの再現性は、仕入れ・販売・効率化など、それぞれ根本的な手法を身に付けることができれば、再現性は高く、難易度として高くはありません。
安定して高利益になる商品リストの蓄積も一時的な再現性と言う場合もありますが、本来はジャンルや商品を変えて、将来的にも長く有効な手法に関する再現性でないと、意味がないですよね。
注意点やコツに関してジャンルの違いで多少の差異はありますが、ベテランから学ぶことも可能ですし、ジャンルを変えて使うこともできます。
根本的な再現性は非常に高いと言っていいと考えています。
トレードの再現性の難易度
トレードもきちんと利益を出しているベテランから学ぶことができたり、自分のトレードをきっちり分析することで、勝ちパターンの再現性は高くすることができると言われています。
ただ、トレードの場合はニセ講師が異様に多いと複数のプロトレーダーから聞いています。
トレードでやってけないので講師業で稼いでるケースが相当いるようです。
勝率とか利益額は一時的な場面を切り取るだけで可能ですが、月収や年収にすると大きな損失出しているケースが、実はものすごく多いようですね。
再現性自体の難易度に限って言えば、きちんとしたノウハウに出会えさえすれば、低いとも言えないけど、全体的に特別高いわけでもないという感覚を持ちました。
リスクに関する難易度の比較
どんなビジネスにもある割合は必ずリスクが存在していますが、事前にきちんと想定して対策をしておけば、回避できるものも多いですよね。
個人的な考えですが、それを踏まえてもトレードのリスクは予期できない急落など回避しきれないケースもあるので、けっこう大きいと言えると思います。
せどりのリスクに関する難易度
せどりの大きなリスクとしては、不注意による販売用のアカウント停止、仕入先がなくなるなどが挙げられるでしょう。
そんな中には、避けきれないトラブルも時にはあります。
正規品ではない偽物を購入してしまうとか、配送中に破損したり、新品で出品した商品が、悪意ある購入者から中古品になって返ってくる。
またメーカーの不祥事で売れ行き不振に陥るとか、メーカーからの転売禁止の突然の警告、自然災害などによる製造や流通面での予期できないリスクはあります。
ただ、[keikou]ムリな仕入れを避ければ、全ての販路がダメになる等は起こりにくい[/keikou]ですし、大きすぎる借金を突然抱える可能性は限りなく低くすることができます。
トレードのリスクに関する難易度
何と言っても、どんなにリサーチしても予期できない損失が起こりやすいこと、タイプによっては損失で利益どころかマイナスが大きくなること。
これがトレードの代表的なリスクでしょう。
しかも難易度のところでも触れた、欲や恐怖という本能との闘いなので、[keikou]予想や意志で避けられるリスクとは違います。[/keikou]
せどりももちろん瞬間で判断が必要になる場面もありますが、冷静になってから対応できる部分も多いですよね。
それに比べると、トレードは瞬間判断の連続で、どんなに注意していても、意識的な注意だけでは避けられないリスクの部分も非常に大きいです。
物販系のリスクとはかなり性質が違うと言えるでしょう。
【せどりとトレード徹底比較】気になる利益、難易度、リスクの違いは?・まとめ

俺せど_【せどりとトレード徹底比較】気になる利益、難易度、リスクの違いは?・まとめ
難易度とか稼ぎやすさに関しては、個人差が必ずあると思います。トレードが向いている人もいれば、せどりが向いている人もいるでしょう。
個人的な印象ではありますが、トレードで必要になる考え方やリスクが、普段の生活の中にあまりないものが多く、トレードのために身に付けなければいけないことが多いと感じました。
トレードは、普段から金融系資産に関係する職業の人がやっている人が多いというのも頷けます。
トレードと比べた場合、ごく普通の人が素人から始めるなら、やはり[keikou]しくみがシンプルで本質的なため、いろんなジャンルに応用が効く物販であるせどりのほうが、稼ぎやすい[/keikou]と言っても間違いではないと思っています。
もちろんカンタンではない部分も多いですが、奥が深く、工夫次第で利益も上げていけるせどり、比較してみた結果、自信をもってしっかり取り組む価値があるビジネスだと考えています!