こんな疑問に答えます。
サラリーマンの副業として大人気のせどりですが、最近は脱サラして本業せどらーになる方も増えてきました。
しかし、独立後に生き残っていくのは簡単なことではありません。
「雇われ人生から脱却して自由になるんだ!」
このように意気込んで独立しても、実際は様々な面で苦労するもの。
人によっては、理想と現実のギャップが大きすぎて精神を病んでしまい挫折なんてこともあるんです。
独立後もしっかり自立して稼いでいくためには、予め失敗する人の特徴や原因を把握しておくことが重要になります。
本記事では、せどりの独立で失敗したくないあなたに向けて
- 失敗する人の特徴と原因
- 失敗しないためにやるべきこと
をお届けします。
せどりの独立に失敗する人の特徴:原因を究明しよう
独立に失敗してしまう人には、以下のような特徴や原因があります。
- キャッシュフローが明確でないまま独立
- ビジョンがなく成長意識が低い
- 圧倒的な孤独感に負けてしまう
- 個人事業主の経費が計算できていない
- リスクヘッジが全くできていない
キャッシュフローが明確でないまま独立
せどりのキャッシュフローが明確になっていないと、独立に失敗しやすいです。
キャッシュフローを簡単に解説すると、以下のような感じになります。
- 5月1日:仕入れ/ー5,000円
- 5月2日:FBA納品/ー5,500円
- 5月10日:商品が売れる/ー5,500円
- 5月30日:売上8,000円の入金/利益2,500円
上記は1品単位でAmazonのキャッシュフローをシミュレーションしたものです。
品数や販路の種類が増えれば、キャッシュフローの計算も複雑化していきます。
「まぁ毎月生活できるだけのお金は入ってきてるから大丈夫だろう」
こんなふうに思っていると、徐々に資金が尽きて仕入れができなくなってしまうリスクもあるんです。
- 各販路の手数料
- 有料ツールの月額費
- 梱包資材などの雑費
商品の仕入れ代金以外にも、せどりには実に様々なお金がかかります。
また、クレジットカードで仕入れを行っている方は、支払日までに資金を回収しなければいけません。
「キャッシュフロー=お金の流れ」が不透明ということは、せどりをビジネスとして見れていないのと同じです。
結果、資金ショートになるまで失敗していることに気づけず、お金が尽きて挫折してしまう原因になるのかなと。
ビジョンがなく成長意識が低い
ビジョンがないと、独立後にモチベーションが保てず失敗しやすいです。
せどりに対して目標設定ができていないと
- 面倒な作業は明日で良いや
- 今日は疲れたからもう終わりにしよう
- 友達から飲みの誘いがあったな
など、誘惑に負けて肝心の「稼ぐ行動」が少なくなってしまいます。
利益に直結する行動が少なくなれば、せどらーとして成長することもないでしょう。
特に脱サラしてせどりで独立した人は、ダラケた自分を注意してくれる人がいなくなり負のスパイラルにハマりがちです。
- 明日のタスクを決めない
- 適当に商品リサーチする
- 現状維持に留まろうとする
このような状態になってしまうと、ほとんどの場合、せどりの成果は停滞しまうものです。
独立当初は「売上アップを目指して毎日頑張るぞ!」と意気込んでいたものの、明確な目標設定をしなかったために失敗する人は数多くいます。
- 成功し続ける人:目標・目的意識がある
- 失敗する人:せどりに対するビジョンがない
ビジョンを持たずに独立することは、成功と失敗を分ける大きな原因になっていると言えるでしょう。
圧倒的な孤独感に負けてしまう
せどりで独立した人の中には、孤独感に苛まれて継続できない人も一定数います。
基本的にせどりは孤独な作業の連続です。
- 商品リサーチ
- 仕入れ・検品
- 商品ページ作成
- 発送
- 支出計算
独立当初は「誰にも縛られずに稼げるなんて最高!」とメリットに感じていたことが、徐々に孤独感に変わっていくのです。
1人で淡々と作業する毎日に楽しみを見出だせないと、モチベーションも続かず成果も上がりにくくなってきます。
その結果「やっぱり会社員の方が良かったかも」とないものねだりになってしまうことも。
- 注意してくれる人のありがたさ
- 面倒だと思っていた人間関係が恋しくなる
- 1人で稼ぐ面白みが見出だせなくなる
上記のように感情が変化すると、せどりに対する熱量は一気に低下します。
独立に対する理想と現実にギャップを感じて挫折していくせどらーは実に多いですね。
孤独感も失敗の原因になるのです。
個人事業主の経費が計算できていない
せどりで独立後に個人事業主の経費を計算できていないと、失敗するリスクが高まります。
- 国民健康保険
- 国民年金
- 住民税
上記は脱サラ後にかかってくる経費ですね。
会社員から個人事業主に変わると、健康保険や年金などの額が大きく変わってきます。
ここをしっかり考慮できてないと資金ショートしてしまう危険性が出てくるのです。
よくあるパターンは「経費の支払いにあてるお金を使ってしまう」というもの。
- 売上の入金
- 仕入れに使う以外のお金を浪費
- 手元に残るお金がなくなり経費が払えない
このようになってしまうと、仕入れ資金から経費を払うことになりますよね。
結果、徐々に資金が減っていき独立に失敗してしまうのです。
本来使ってはいけないお金を浪費すると、個人事業主は長続きしません。
また、独立後にかかる経費は他にも沢山あるはずです。
- 自動車保険
- 車検
- ガソリン代
- 確定申告
- 家賃
- 光熱費
- 食費
このように考慮すべき経費はいくつもあります。
「経費は適当に計算してればOK」と思っていると、後に苦労してしまう原因になるんですね。
お金の計算ができないと、それだけで独立失敗のリスクを高めてしまうと言えるでしょう。
リスクヘッジが全くできていない
せどりに対するリスクヘッジができていないと、独立に失敗することも多いでしょう。
以下のような人はリスクヘッジが不十分ですね。
- 1つの販路のみでせどりをしている
- 貯金ができてない人
- 稼ぎよりも支出が多い人
簡単に言えば、手元にお金が残らない人ですね。
どんなに稼いでいても、その分出費が多ければ手元にお金が残ることはありません。
「今稼げてるから大丈夫でしょう」
このように考える方もいますが、1年後も稼ぎを維持または成長させられる保証はどこにもないのです。
独立後は会社員時代と異なり、全ての管理を自身で行わなければなりません。
収入の柱がなくなってしまえば、専業せどらーを継続することはできませんよね。
アルバイトをするか、再就職するかなどリアルな解決策を考える必要も出てきます。
独り身ならまだしも、家族がいる人なら死活問題になってしまうはずです。
あらゆるリスクに備えておかないと失敗する原因になってしまうんですね。
せどりの独立に失敗しないためにやるべきこと
原因を把握したところで、独立に失敗しないためにやるべきことを見ていきましょう。
- 売上目標と具体的な行動をリストアップする
- 独立初年度は儲かっていても節約する
- キャッシュフローや経費の知識を身につける
- リスクヘッジのために収入源を複数持つ
- 休憩や休日をスケジュールに組み込む
売上目標と具体的な行動をリストアップする
まずはせどりの売上目標と、日々の具体的な行動リストを作りましょう。
前述した通り、具体的な目標があればモチベーション低下の防止に繋がります。
- 大まかなゴール(目標)を決める
- ゴールまでの道筋を立てる
- 日々のタスクに落とし込む
ゴールから逆算して今日やるべきことまで細分化していくイメージです。
独立に失敗する人は、やるべきことを明確にできていないことがほとんど。
やるべきことを具体化するには、目標設定が必要ということです。
売上目標は短期で達成できるものにしよう
売上目標の金額は最長でも3ヶ月くらいで達成できるものにするべきかなと。
というのも、長期的な目標は道半ばで挫折するリスクがあるからですね。
「ちょっと頑張れば手が届きそうな目標」に設定して、達成したら次の目標を設定するくらいがちょうど良いのです。
無理して高過ぎる目標を設定すると、かえってモチベーションが続かないので現実的な数字にしておきましょう。
メモ帳などに売上目標を書いたら、日々のタスクに落とし込んでいきます。
- 目標:月収〇〇万円
- 月の売上:〇〇万円
- 仕入れ数:〇〇個/週〇〇個仕入れ→出品
- 1日のタスク:儲かる商品を〇〇個仕入れる
上記のようにタスクを細分化していくことで、今日やるべきことが明確になりますよね。
ゴールに対する具体的な行動がリストアップして、独立失敗のリスクを最小限にしておきましょう。
独立初年度は儲かっていても節約する
せどりで独立した初年度は、いくら儲かっても節約するべきです。
節約して資金を増やすことに集中しておけば、儲かるチャンスが来た時に安心して投資できるようになります。
独立に失敗する人は、売上を使い込んでしまう傾向にあるので、十分注意してくださいね。
月収50万円までは資金力アップにフォーカスしよう
せどりで独立した当初の月収が50万円以下なら、資金を仕入れに回すべきです。
個人事業主の場合、月収50万円以下だと不安な側面が多いからですね。
- 病気になった時の資金
- 事故にあってせどりができなくなったら?
- トラブルでアカウントが凍結したら?
例えば、上記のような状況になった時、十分な資金がなければ生きていけません。
月50万円以上稼いで節約しつつ資金を仕入れに回していけば、せどりの成長速度も早めることができるはず。
常に危機感を持つべし
独立したては自由に使えるお金が増えたように感じるかもしれません。
しかし、実際は出ていくお金も増えるものです。
だからこそ、資金はお金を増やすために使うべきですね。
「自分は駆け出しの個人事業主なんだ!」と自覚して、無駄なことに貴重な資金を使わないようにしましょう。
キャッシュフローや経費の知識を身につける
キャッシュフローの知識を身につけることで、独立後の失敗リスクを下げられます。
- せどりの出費
- せどりの売上
- 生活全般にかかる経費
- 個人事業主としてかかる経費
明確な数字で支出のバランスを見られるようになれば、失敗する前の問題究明がやりやすくなるものです。
前述した通り、キャッシュフローが適当になってしまうと、ビジネスが不安定になってしまいます。
お金の流れを読めるようになるには時間がかかりますが、強い専業せどらーになるためには必須のスキルなので時間を割いてスキル習得を目指しましょう。
キャッシュフローの学習に最適な本
キャッシュフローについて分かりやすくまとめられている、おすすめ本を紹介します。
改訂版 金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント: 経済的自由があなたのものになる
こちらの本は、キャッシュフローについて非常に分かりやすく解説されています。
- なぜキャッシュフローの理解が大切なのか
- より自由になるには?
- 労力を減らして金持ちになるコツ
上記のようなノウハウが詰まった一冊なので、これから独立を目指す方は熟読必須と言えるでしょう。
たった2,000円ほどで、ビジネスの肝を理解できるのでぜひ読んでみてくださいね。
リスクヘッジのために収入源を複数持つ
複数の収入源を持つことで、独立後のリスクヘッジができます。
- 複数の販路で出品する
- 複数の商品で不良在庫リスクを下げる
- せどりと並行して他のビジネスにも挑戦する
特定の販路や商品に依存してしまうと、トラブルが起きた時に対応できなくなってしまうものです。
どんなに単独で儲かる商品があったとしても、万が一のリスクに備えて資金を分散しておくことをおすすめします。
独立後はせどりだけにこだわる必要なんてない
せどらーとして独立したからといって、せどりのみをしなければいけないわけではありません。
収入源を分散するのであれば、他のビジネスも視野に入れてみましょう。
- ブログで情報発信→コンサル/アフィリエイト
- オリジナル教材の販売
- 独自ショップの展開
私を含め、稼いでるせどらーは次なる収入源を作っているものです。
万が一、せどりで稼げなくなっても他のビジネスから収入が入れば精神的にも安定しますよね。
ポイントは資金のかからないビジネスを立ち上げること。
最小限の投資でリターンが得られるビジネスであれば、時間をかけて成長させていく価値があります。
独立後の失敗や挫折をしたくない方は、常に次の収入源を模索するようにしましょう。
休憩や休日をスケジュールに組み込む
最後は休憩や休日をスケジュールに組み込んでしまうこと。
誰にも縛られることのないせどりは、ついつい働きすぎて疲弊してしまいがちです。
仕事、プライベートともに1人でいる時間が長くなると孤独感に襲われます。
定期的に休憩や休日を取り入れて、リフレッシュする時間を設けるようにしましょう。
休日はせどりと関係ないことをしよう
毎日せどりだけしていると「何のために生きてるんだろう」とネガティブ思考になることがあるので、休日は全く違うことをするのがおすすめです。
- 映画鑑賞
- 友達と遊ぶ
- 趣味に没頭する
例えば、上記のようなことに時間を使ってみるとかですね。
個人事業主になると、日々のプレッシャーから精神を病んでしまうことも少なくありません。
プライベートと仕事を明確に線引きすることで、新しいアイデアや今までとは違った視点が生まれてきます。
普段1人でいることが多いので、人と接する時間に使うのも良いでしょう。
例えば、会社員の友人と仕事の話をすれば、せどりならではのメリットを再確認できるキッカケになるはずです。
精神、体力ともに消耗してしまうとモチベーションを維持することはできません。
定期的に休むことも仕事の1つとして考えてみてくださいね。
まとめ
せどりで独立することはそこまで難しくありません。
しかし、イメージしていた理想像と現実の違いに戸惑ってしまう人は少なくないのです。
「副業で稼げたんだから、本業にすれば余裕でしょ!」
このように考える方もいるかもしれませんが、本業せどらーには副業とは異なる苦労や失敗がつきまといます。
これから本業せどらーとして独立を目指す方は、本記事で紹介した「やるべきこと」を徹底してみてください。
個人事業主をかばってくれる人は誰もいません。
トラブルにも動じない長期で稼げるせどらーを目指して、日々成長できる人間を目指していきましょう!