こんな疑問に答えます。
FBA納品時にかかる送料を安く抑えるには、納品する物量や重量に応じて最適な業者を選ぶ必要があるんです。
本記事では、FBA納品の送料を安く抑えるコツやおすすめの運送会社を紹介します。
Amazon FBA納品で送料が安い運送会社5社
ここでは、FBA納品に活用できる運送サービスをまとめました。
なお、表に記載している料金は「東京から神奈川県」までの送料になります。
ヤマト運輸 | ゆうパック | 佐川急便 | イプシロンゆうパック | エコムー便 | |
60サイズ | 930円 | 870円 | 770円 | 760円 | 1,280円 |
80サイズ | 1,150円 | 1,100円 | 1,045円 | 940円 | 1,280円 |
100サイズ | 1,390円 | 1,330円 | 1,386円 | 1,120円 | 1,280円 |
120サイズ | 1,610円 | 1,590円 | なし | 1,350円 | 1,280円 |
140サイズ | 1,850円 | 1,830円 | 1,848円 | 1,530円 | 1,280円 |
160サイズ | 2,070円 | 2,060円 | 2,068円 | 1,720円 | 1,280円 |
170サイズ | 2,432円〜 ヤマト便 |
2,410円 | 2,420円 | 2,060円 | なし |
今回紹介する5つの運送会社のうち、最も最安値が多かったのはイプシロンゆうパックです。
次いで送料が一律料金のエコムー便が安めになっています。
最も割高感があるのはヤマト運輸ですね。
ただし、一度に納品する物量の多さによって、1品あたりにかかる送料は変わってきます。
以下で各業者を詳しく見ていきましょう。
ヤマト運輸
1つ目はヤマト運輸です。
運送会社の中では業界最大手とも言えるヤマト運輸は、配送料が高めなものの利用者の多い会社と言えます。
荷物を丁寧に扱うスタッフの方も好感が持てますね。
精密機器などを扱うせどらーさんは、送料は高くてもヤマト運輸でFBA倉庫に納品する方も多いようです。
配送スピードも早く同じ県内であれば、最短即日でFBA納品できます。
ヤマト運輸の特徴
- 配送スピードが早い
- 業界最大手
- ヤマト便が利用できる
ヤマト運輸では、通常の宅急便の他にヤマト便が利用できます。
ヤマト便は
- 1つの荷物あたり30kgまで
- 3辺の合計200cmまで
- 送料の計算は容積換算重量
という特徴があります。
大きめかつ重い荷物を扱う際に、送料を安く押さえられるんです。
例えば、120サイズで30kgのダンボールを9個発送した場合、1箱あたりの送料は500円を切ります。
また、通常の宅急便では30万円以上の商品を発送することはできませんが、ヤマト便であれば可能です。
運送保険も任意で加入でき、補償金額1万円につき10円の保険料を支払うようになっています。
運賃、保険ともに格安というのは大きなメリットと言えるでしょう。
ただし、1箱の重さが25kg以下のものはヤマト便の対象外になるようなので注意してください。
ヤマト運輸が向いている人
次のような方は、ヤマト運輸が向いているかなと。
- 迅速にFBA納品したい方
- 一度に大量の商品を納品する方
FBA納品する商品数が少ない方は、他の配送業者を検討すると良いかもしれません。
クロネコメンバー割を活用すればグンとおトクに!
クロネコメンバー割とは、ヤマト運輸のみで使える電子マネーを使うと適用される割引サービスです。
発送方法 | クロネコメンバー割 | クロネコメンバー割BIG |
送料の割引率 | 10% | 15% |
チャージ単位 | 1,000円 | 1万円 |
1回あたりのチャージ金額 | 3,000〜29,000円 | 5〜10万円 |
チャージ金額の上限 | 10万円 | 10万円 |
上記の通り、専用の電子マネーにチャージするだけで、割引が得られます。
ただし、割引率の高いクロネコメンバー割BIGは、チャージ金額が最低5万円と高めです。
資金の少ない方は、割引率10%のクロネコメンバー割を利用すると良いでしょう。
ちなみに、ヤマト運輸はクロネコメンバー割以外にも、様々割引サービスがあります。
- デジタル割:60円引き
- 持込割:100円引き
- クロネコメンバー持込割:50円
- 合計金額:210円
つまり、クロネコメンバーになって荷物を持ち込むとかなりの割引が得られるってことです。
物量が少なくてもFBA納品の送料を最安にできる可能性すらありますよね。
近くにヤマト運輸の支店がある方は、クロネコメンバー割を積極的n活用すると良いでしょう。
日本郵便(ゆうパック)
2つ目は日本郵便のゆうパックです。
不定期に送料が値上げされるのがネックですが、信頼のおける配送業者であることは確かかなと。
日本郵便の特徴
- 送料は一般的な価格
- 潰れる心配がない
- 後納特約できる
日本郵便では、後納特約が最大の特徴です。
後納特約とは
日本郵便が定める基準に達した利用者に向けて、1ヶ月分の利用料を翌月に支払う「後納」と配送料の割引を受けられるサービス
ただし、配送料の値上げに伴い後納特約を利用できる人の基準も高くなってしまいました。
そのため、日本郵便の利用頻度が少ない方は、通常の配送料とほとんど変わらないようです。
日本郵便が向いている人
日本郵便は後納契約できる人に向いています。
FBA納品と合わせて自己発送が多い方は、後納契約して恩恵を得られるでしょう。
物量が増えてきた方は、日本郵便に連絡して後納契約ができるか問い合わせてみてくださいね。
佐川急便
3つ目は佐川急便です。
ヤマト便と似たようなサービスの「佐川飛脚便」が利用でき、大量のFBA納品にも対応しています。
ただし、ご存知の方も多いと思いますが佐川急便は「雑な配送」で有名なのがネックですね。
佐川急便の特徴
- 配送スピードが早い
- 大型の納品にも対応
- 丁寧さに不安あり
PCやゲームなどの精密機器をFBA納品する際は、ヤマト運輸や日本郵便の利用をおすすめします。
佐川急便が向いている人
荷物が雑に扱われるリスクを考えると「向いている人」はいないかなと。
近くに佐川の支店がある方は、FBA納品に活用しても良いでしょう。
ただし、精密機械の配送はくれぐれも注意してくださいね。
イプシロンゆうパック
4つ目はイプシロンゆうパックです。
イプシロンゆうパックは、低価格な料金設定で注目を集めている会員限定の配送サービス。
60〜100サイズの送料は、主要配送業者の料金を下回っています。
イプシロンゆうパックは日本郵便とイプシロンが提携し、ECサイトの運営者をフォローする様々なサービスが魅力です。
イプシロンゆうパックの特徴
- 小サイズ最安値
- 事前審査あり
- 会員限定サービス
イプシロンゆうパックは会員限定サービスのため、事前に審査を受けなければなりません。
審査基準は公開されていませんが、ECサイトのアカウントではなく個人のネットショップを所有していることが契約条件になっています。
イプシロンゆうパックを利用したい方は、まずネットショップをオープンさせてから申し込みの申請をしましょう。
イプシロンゆうパックが向いている人
イプシロンゆうパックは審査に通る全ての人におすすめです。
というのも日本郵便ゆうパックを特別料金で利用できるからですね。
ゆうパック自体の後納特約が難しくなった今、低価格でFBA納品したい方にとって魅力的な配送サービスと言えるでしょう。
エコムー便
5つ目はエコムー便です。
運送会社と提携し、低価格な一律料金を提供しています。
ただし、条件があり発送できる場所は、発送元の近隣に限られています。
「じゃあ全然使えないじゃん!」
そう思う方もいるかもしれませんが、実はそうでもありません。
例えば、東京から発送できる場所は以下の通りです。
これなら埼玉や神奈川のFBA倉庫へ商品を納品する際に格安で利用できますね。
エコムー便の特徴
- 送料一律1,280円
- 上限は160サイズ30kgまで
- 発送先が限られている
エコムー便は発送が限られているものの、特に審査をすることもなく格安料金でFBA納品できます。
160サイズの場合、日本郵便が2,060円、ヤマト運輸が2,070円となっていますが、エコムー便であれば1,280円のみ。
近場のFBA倉庫へ商品を納品する場合は、ぜひとも活用したいサービスと言えるでしょう。
エコムー便が向いている人
エコムー便は、160サイズほどの大きな商品を納品したい方に向いています。
逆に60サイズでも一律1,280円なので、少量の商品を納品したい方には割高になってしまいますね。
原則160サイズ以上のダンボールに関しては、通常の配送料が請求されてしまうので、注意が必要してください。
Amazon FBA納品の送料を安くするコツ
通常価格の送料をさらに安くするコツについて紹介します。
切手を安く仕入れる
日本郵便を利用する場合、切手で送料の支払いができます。
「切手を安く仕入れる→送料の支払いに使う」の流れで、現金で支払うよりもおトクになるんです。
仕入先は以下の通り。
- ヤフオク
- メルカリ
- 金券ショップ
例えば、ヤフオクなら以下のような商品ですね。
22,500円以上の切手が18,000円で落札されています。
単純計算すると4,500円の差額がありますよね。
この切手を仕入れてゆうパックの配送料に使うことで、より安い料金でFBA納品できるということです。
安く仕入れた分だけ、FBA納品にかかる送料を安く抑えられます。
金券ショップでは最大15%オフで販売されたりもするので、オンライン、実店舗ともにチェックしてみてくださいね。
運送会社と交渉する
次は運送会社と交渉するというものです。
日本郵便の後納特約も同じような仕組みですね。
ただ、どの運送会社も交渉の余地があります。
年100回以上同じ業者を利用しているなら、一度交渉しても良いかもしれません。
ほとんどの会社では、発送量によって値下げされる金額が変わってきます。
発送量が多ければ、個人・法人問わず、値下げしてくれる可能性があるのです。
FBA納品はもちろん、小さな小物を自社発送も頻繁に行っている方は、運送会社のドライバーさんに交渉してみてください。
発送量が多ければ、関東圏は一律600円などの大幅な値引きを受けられるケースもあります。
各社配送料を値上げしている厳しい状況ではありますが、少しでも経費を安くしたい方は試す価値があると言えるでしょう。
Amazon FBA納品送料を交渉する際の注意点
最後に運送会社に価格交渉する際の注意点を紹介します。
- 無理に値下げを強要しない
- 運送会社は1つにまとめる
- 出荷量を多く見積もりすぎるのはNG
無理に値下げを強要しない
まず、運送会社に対して強引に値下げ交渉するのはやめましょう。
なぜなら、あなたにしかメリットがない交渉は上手くいきにくいからです。
運送会社は、以下のようなコストがかかっています。
- ドライバーの賃金
- 再配達のガソリン代とタイムロス
- 集荷作業でのタイムロス
荷物を効率的に届けられれば損失も少ないですが、実際は日々、沢山の損失が出ています。
ここで、あなたが「もっと安くしてくださいよ!」と強気の発言をしたら相手はどう思うでしょうか。
交渉を成立させるには、相手のメリットも考えなければなりません。
そのための第一歩は、まずドライバーさんに対して「出荷数が年間〇〇くらいあるんですけど、安くできますか?」と問い合わせることから始まります。
ここで運送会社のドライバーさんが「では見積もり取ってきますね!」となれば、交渉できる可能性はあるでしょう。
そもそもそんなに利用しない人が交渉しようとしても、相手は「何考えてるんだ?」としか思わないので注意してくださいね。
運送会社は1つにまとめる
運送会社に価格交渉する際は、複数の会社ではなく1つに絞るべきです。
見積もりは複数の会社に問い合わせてOKですが、1つの会社に絞った方がトータルの配送料が安くなります。
各運送会社には宅急便以外にも様々な配送方法がありますよね。
日本郵便ならクリックポストもせどりで活用することが多いはず。
1つの運送会社にまとめることで、宅急便はもちろんクリックポストのようなその他の配送方法でも値下げが効くんです。
欲張って複数の会社と契約しても、コスパが悪くなるだけなので注意してくださいね。
出荷量を多く見積もりすぎるのはNG
運送会社と価格交渉を行う際は、相手から「出荷量はどれくらいになりますか?」という質問を必ずされます。
この際、配送料を安くするために盛りすぎた出荷量を伝えるのはNGです。
あまりにもかけ離れた数字の場合、相手の信頼を失うリスクがあります。
出荷量を伝える時は、通常の2割増しくらいで留めておきましょう。
まとめ
今回は、Amazon FBA納品の送料を抑えるポイントについて解説しました。
Amazonせどりを行っている人からすると、FBA納品に関する経費はいくらでも下げたいところですね。
年々配送料が上がり続けるなか、せどらーは少しでもコストを下げる工夫をしていかなければありません。
主要運送会社へ価格交渉してみたり、荷物の量に適した配送方法を把握しておくことで無駄な損失は防げます。
ぜひこの機会にFBA納品の配送方法を熟考して戦略を立ててみてくださいね!