


Amazonせどりをしてるけど、出品する商品がことごとく価格競争になってしまう…こんな状況から抜け出すには、どんな対策方法があるんだろう?
こんな疑問に答えます。
時間をかけてリサーチして、やっと見つけた利益商品。
しかし、いざAmazonに出品してみたら、どんどん出品者が増えて価格競争になってしまうなんてことありますよね。
そんなあなたのために本記事では、Amazonせどりの価格競争について解説します。
- 価格競争になる原因4つ
- 価格競争になりやすい商品の見極め方
- 価格競争になった時の対処法
- 価格競争でやってはいけないこと3つ
せどり初心者で値下げ合戦から抜け出したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Amazonせどりで価格競争が起きる原因4つ


Amazonせどりで価格競争が起きる原因は、以下の4つです。
全国チェーンのセール品を仕入れているから
Amazonで価格競争になる原因の1つは、全国チェーンのセール品を仕入れていることです。
全国に店舗がある家電量販店やドラッグストアの大型セールは、同じチラシを全国のせどらーが見ています。数量限定でもない目玉商品なら、北海道の人も福岡の人も同じ商品を同じように仕入れられるわけですね。その結果、Amazonの1つの商品ページに出品者がどっと増えます。
出品者が増えると、値下げ合戦はこの順番で始まります。
- 1人あたりがカートを取れる時間が短くなる
- 売れないと不安になった人が、カートを取るために値下げする
- ほかの出品者も追従して下げる
これが値下げ合戦の、いちばんよくある入り口です。
みんなが同じ棚を見て仕入れている商品ほど、出品者の数で潰し合いになりやすいと覚えておきましょう。
Amazon本体が同じページに出品しているから
Amazon本体が同じ商品ページに出品している商品も、価格競争の原因になります。
というのも、Amazon本体がいるページでは、ほかの出品者がカートを取れる時間がかなり短くなるからです。出品者が5人しかいなくても、その5人でわずかな時間を取り合う形になります。
この状況で個人の出品者がカートを取ろうとすると、手っ取り早い手段が大幅な値下げになります。しびれを切らした誰かが下げ、ほかの出品者も後に続き、全員の在庫がなくなった時点でAmazon本体だけが残る。よくある構図ですね。
Amazon本体がいる商品は、値下げ以外の打ち手が少なくなります。仕入れの段階で見つけて避けるのが、いちばん確実な対策です。
1ヶ月に数個しか売れない商品だから
1ヶ月に数個しか売れない商品も、価格競争の火種になります。
1個あたりの利益額が大きくても、売れるペースが遅い商品は「本当に売れるのかな」と不安になる人が出てきます。その1人が値下げすると、ほかの出品者も追いかけて下げるので、需要は増えないまま価格だけが落ちていきます。
やっかいなのは、下げても売れないことです。値下げしても動かないと「赤字になってもいいから売り切ってしまえ」と、さらに下げる人が出てきます。ここまで来ると、原価を下回るところまで一気に進んでしまいます。
仕入れの判断は、利益額の大きさだけでなく、直近3ヶ月で何個売れているかをセットで見るようにしましょう。
価格改定ツールが下限なしで動いているから
プライスターやマカド!などの価格改定ツールが、価格競争を加速させているパターンもあります。
「ほかの出品者より1円安く」のように、ライバルの価格に合わせて自分の販売価格を自動で書き換えてくれるツールです。
便利な反面、「これ以下には下げない」という下限を設定していないと、下がった価格に反応してどこまでも下げ続けます。
下限を決めていない出品者が同じページに2人いると、こうなります。
- 片方のツールが1円下げる
- もう片方のツールが反応して、さらに下げる
- それにまた反応して、もう一度下げる
どちらかが気づいて止めるまで、誰も得をしないまま価格だけが落ちていきます。ツールを使っていない出品者が1円下げただけでも、周りのツールが一斉に反応することもあります。
最近ではAIを搭載した価格改定ツールも登場していて、値下げだけでなく価格を戻す(=値上げ)動きまで自動で行われるようになりました。日経の記事では、AI同士の自動値付けが「犯意なき値上げ」を生む現象が紹介されています。
ただし、せどりで起きる値下げ合戦の主な原因は出品者数の増加や在庫処分なので、そこは分けて考えておきましょう。
出典:NIKKEI Digital Governance「Amazonの奇妙な価格パターン AIが生む犯意なき値上げ」
価格競争になりやすい商品の見極め方3つ


価格競争になりやすい商品は、仕入れの前に弾けます。以下の3つを確認してみてください。
モノトレーサーで出品者数の推移を見る
出品者数が急に増えたり減ったりしている商品は、価格競争になりやすいです。
商品の需要に対して出品者数が勝ってしまうと、1人あたりが売れる数は少なくなります。そこでカートを取ろうと値下げする人が出てくると、雪崩のように価格競争が始まってしまうんですね。
そのため、Amazonせどりの商品リサーチをする際は、価格差だけでなく出品者数が安定しているかを確認しましょう。過去のデータを振り返って出品者数が乱高下している場合は、仕入れ対象から除外するか、少量だけ仕入れるのがおすすめです。
商品リサーチを行う際は、無料で使えるモノトレーサーで過去の売行きや出品者数の推移を分析してみてください。
この章で見ていくグラフや損益分岐点は「詳細データ」に含まれていて、無料会員登録とシークレットコードの設定をしないと表示されません(2025年6月から必要になりました)。登録もコードの設定も無料なので、リサーチを始める前に済ませておきましょう。
モノトレーサーでデータをチェックする際は、以下の期間を見ましょう。
- 直近3ヶ月
- 過去6ヶ月
- 過去12ヶ月
例えば、下記のモノトレーサーのグラフは、ある商品の直近3ヶ月のグラフです。


出品者数は常時5人ほどで、売れ行きも良さそうです。
ただし、3月から出品者が増えていることも分かりますね。
次に同じ商品で過去6ヶ月のグラフを見てみましょう。


このグラフを見ると出品者が増えるたびに、価格が上下していることが分かります。
最後に過去12ヶ月のグラフです。


1年間でチェックすると、大きな流れを把握することができます。
出品者の増減と合わせて、価格も上下していることが分かるでしょう。直近3ヶ月だけでなく過去12ヶ月まで遡ると、その商品のクセが見えてきます。
このデータを参考にすれば、価格競争になった時の傾向から仕入れ価格を決められますし、どれくらい仕入れるのかも予測しやすくなります。慣れてくれば、価格競争になりそうな商品をデータから見極められるようになりますよ。
数量限定かどうかを確認する
セール品を仕入れるときは、その商品が数量限定かどうかを確認しましょう。
数量限定でない商品は、全国どの店舗でも、誰でも同じだけ仕入れられます。つまり出品者が何人まで増えるかに歯止めがありません。逆に「お一人様1点まで」「先着30個」のように数が決まっていれば、仕入れられる人数がその場で頭打ちになります。
具体的には、値札やPOPで次の表記を探してください。
- 「数量限定」
- 「お一人様◯点まで」
- 「先着◯個」
表記がない全国チェーンの大型セール品は、Amazonで売れている商品であっても、出品者が急増して1人あたりの販売数が細ります。同じ利益額なら、数の制限がある方を選ぶのが安全です。
仕入れの判断に迷ったら、「これは何人が仕入れられる商品か」で見るとブレなくなります。
Amazon本体の在庫の有無を調べる
仕入れる前に、Amazon本体がその商品を出品していないかを調べておきましょう。
前述のとおり、Amazon本体がいるページでは、ほかの出品者がカートを取れる時間が短くなります。ここを見落とすと、値下げ以外に手がない商品を抱えることになります。
Amazonが参入しているかどうかはモノトレーサーで簡単に確認できます。


モノトレーサーでは、次の2箇所で確認できます。
- 「Amazon在庫なし」のマークがあるか(あればAmazon本体の出品はなし)
- 「損益分岐点」の「Amazon」欄
Amazon本体の出品の有無と合わせて、直近3ヶ月でどれくらい売れたかもチェックしておきましょう。


例えばロングセラー商品なら、仕入れを検討している月の1年前の状況を見てみてください。1年前の同じ月にAmazonが参入していたなら、今年も同じ時期に参入してくる可能性があります。物販の流れには周期があって、Amazonが商品を仕入れるタイミングにもある程度の周期があるからです。
「今いないか」だけでなく「去年の同じ月にいたか」まで見ておくと、仕入れた後に本体が降ってくる事故を減らせます。
価格競争になった時の対処法4つ


すでに価格競争に巻き込まれている商品は、以下の対処法を試してみると良いでしょう。
メルカリ・ヤフオク!に出品し直す
Amazonで値下げ合戦になっている商品は、メルカリやヤフオク!に出し直すのが有効です。
Amazonで最安値を取り合っている商品でも、別の販路では普通の相場で買われていくことがあります。せどらーはAmazonがいちばん高く売れると思いがちですが、ジャンルによっては他の販路の方が高値になるんですね。販路を複数持っておけば、万が一Amazonのアカウントが止まったときも売り先が残ります。
よく「手数料もメルカリやヤフオク!の方が安い」と言われますが、これはカテゴリーによります。メルカリとヤフオク!の手数料は一律10%なのに対して、Amazonの販売手数料はカテゴリーごとに違うからです。
| 主なカテゴリー | Amazon | メルカリ・ヤフオク! |
|---|---|---|
| エレクトロニクス/パソコン・周辺機器 | 8.4% | 10% |
| テレビゲーム機本体/小型家電・大型家電 | 8.4% | 10% |
| おもちゃ&ホビー/スポーツ&アウトドア | 10.4% | 10% |
| 本・DVD・ゲームソフトなどのメディア | 15.4% | 10% |
| ホーム&キッチン/文房具・オフィス用品 | 15.4% | 10% |
※Amazonの率は、売上の合計(商品代金+配送料)が750円を超える場合のもの。750円以下はどのカテゴリーも一律5%です。
つまり家電やパソコンはAmazonの方が安く、本やゲームソフトはメルカリ・ヤフオク!の方が安い、という逆転が起きます。
- Amazonは大口出品プランの月額が別にかかる
- メルカリは売上を引き出すときに振込手数料が200円かかる
自分の主力ジャンルで一度だけ計算して「このジャンルはどっちが得か」を決めておくと、次からは迷わず動けます。
出典:Amazon出品サービス「料金プラン、配送手数料、料金シミュレーター」/メルカリ「メルカリの手数料」/Yahoo! JAPANヘルプセンター「落札システム利用料について」
基準を決めて損切りする
損切りは「思い切って」ではなく、基準を決めてから実行しましょう。
基準がないと、下がるたびに迷って、結局いちばん安いところで投げることになります。先に線を引いておけば、そこに触れた日に機械的に処理するだけで済みます。
決め方は2つあります。どちらでいくかを、仕入れる前に決めておきましょう。
| 決め方 | 基準の例 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 日数で切る | 出品から30日売れなかったら、その時点の最安値で売り切る | 資金が少なく、現金が戻る時期を読みたいとき |
| 下落率で切る | 仕入れ値を10%下回ったら手放す | 損失の上限を先に決めておきたいとき |
数字はあくまで例です。自分の資金量と回転の感覚に合わせて決めてください。資金が少ないうちは、現金が戻ってくるタイミングを読める日数の方が管理しやすいと思います。
損切りは失敗ではなく、寝ている資金を次の仕入れに移すための判断です。売りさばいた後に「なぜ価格競争になる商品を仕入れたのか」を振り返っておけば、その1回が次の仕入れの精度に変わります。
出品を止めて価格が戻るのを待つ
価格が戻るまで待つのも対処法の1つです。
もともと高い価格でも売れていた商品なら、値下げ合戦が終わった後に通常価格で売り切れます。慌てて追従して売るより、待った方が利益が残るケースは普通にあります。
このとき、出品を出したまま待つ必要はありません。出品を一度取り下げておけば、下がりきった相場の中に自分の在庫を並べ続けずに済みますし、相場が戻ったタイミングで出し直せます。
ただし待っている間は、その資金が寝たままになります。「何ヶ月まで待つか」も一緒に決めておきましょう。価格競争のさなかに新しいセラーが入ってくると、さらに長引くこともあります。
焦って突発的に動くのではなく、モノトレーサーで戻り方のクセを見ながら、待つか売るかを選んでくださいね。
メーカー・卸から直接仕入れる
思考をガラッと変えて、メーカーや卸から直接仕入れるのも有効な戦略です。
店舗の値下げワゴンやセール棚は誰でも見に行けますが、メーカーや卸との取引は、そもそも取引できる人が限られます。仕入れ先の入り口が狭いぶん、同じ商品ページに出品者が急増しにくいわけですね。実際、初心者せどらーが多いのは店舗仕入れの方で、卸サイトやメーカー仕入れになると人数はグッと減ります。
取引の際に、希望小売価格を参考として示されることはあります。ただ、「メーカーが価格を守らせてくれるから、値下げ合戦にならなくて安全」と考えるのは違います。
公正取引委員会の指針では、参考として通知するだけにとどまらず、その価格を守らせるなど、メーカーが流通業者の販売価格を拘束することは原則として違法とされているからです。
あくまでライバルが増えにくい仕入れ先であることがメリットだと理解しておきましょう。
出典:公正取引委員会「流通・取引慣行に関する独占禁止法上の指針」
「メーカーや卸と契約できるのは一部の人だけ」と思われがちですが、個人でも契約はできます。副業でも問題ありません。僕自身、副業時代にメーカー仕入れに出会ったことで、収入を一気に伸ばせるようになりました。
メーカー仕入れは、価格競争になりにくいだけでなくて、仕入れが楽っていうのもメリットですね。普通のせどりと違って、利益商品を毎回リサーチする必要はありません。何度も同じ商品を仕入れられるので、安定して稼ぎやすいのも特徴です。
アカウントを登録するだけで使える卸サイトもあるので、価格競争から抜け出したい方は活用してみてくださいね。


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Amazonせどりの価格競争でやってはいけないこと3つ
価格競争を止めようとして、逆に自分の首を絞めてしまう行動が3つあります。どれも悪気なくやっている人が多いので、対処法とセットで押さえておきましょう。
ほかの出品者に値下げをやめようと持ちかける
同じ商品を出品しているセラーに「一緒に値下げをやめませんか」と連絡するのは、やめておいた方がいいです。せどりの情報を見ていると、ちょっとした裏技のように紹介されていることがありますが、これは手を出さない方が安全な部類に入ります。
公正取引委員会は、カルテルを次のように説明しています。
事業者又は業界団体の構成事業者が相互に連絡を取り合い、本来、各事業者が自主的に決めるべき商品の価格や販売・生産数量などを共同で取り決める行為
公正取引委員会「独占禁止法の規制内容」
出品者どうしが連絡を取り合って販売価格を申し合わせる行為は、この説明にそのまま当てはまってしまうおそれがあります。
どれくらいの重さの話かというと、公正取引委員会は、不当な取引制限を行った場合、違反を行った個人には5年以下の懲役または500万円以下の罰金、法人には5億円以下の罰金が科されると説明しています。副業のせどらーが即どうこう、という話ではありませんが、軽い気持ちで足を踏み入れる領域ではないですよね。
そもそもAmazonのメッセージ機能は、注文に関するやり取りのためのものです。公式のガイドラインでも、出品者が送れるのは購入について問い合わせてきた人への返信や、すでに購入した人への注文完了・カスタマーサービス目的の連絡に限られると案内されています。
出典:Amazon「コミュニケーションに関するガイドライン」
さきほど紹介した日経の記事は、「AI同士が勝手に値上げしても、人間の共謀がないから現行の米反トラスト法では合法」という論旨でした。裏を返せば、人間どうしが連絡を取り合って価格を決めた時点で、話はまったく別ものになるということです。値下げを止めたいなら、連絡ではなく商品選びと出品の仕方で戦いましょう。
赤字を承知で最安値を取りに行く
意地で最安値を取りにいく値下げは、やらないと決めておきましょう。
自分が1円下げれば、ほかの出品者もツールも同じように下げてきます。カートを取れる時間はほとんど増えないまま、そのページにいる全員の利益だけが消えていきます。
「ツールなんかに負けないぞ」と、自分から値下げを始めてしまう人もいます。ただ、勝負を挑む相手は自動で反応するプログラムなので、下げ合いの持久戦で勝てる相手ではありません。
ここで線を引いておきたいのが、損切りとの違いです。
- 基準にもとづいた値下げ=資金を回収して次の仕入れに回すための、正しい判断
- 基準のない値下げ=意地やムキになって下げているだけ
価格を下げるボタンを押す前に、「これは資金回収か、意地か」を自分に聞いてみてください。答えが後者なら、その日は何もしないのが正解です。
価格改定ツールを下限を決めずに動かす
価格改定ツールは、下限を決めてから動かしましょう。
下限のないツールが同じページに2つ以上あると、値下げが止まらなくなるのは原因の章で書いたとおりです。自分がその片方にならないよう、設定を先に済ませておく必要があります。
機能名まで書いておきます。
| ツール | 下限まわりの機能 | 決め方 |
|---|---|---|
| プライスター | 赤字ストッパー/高値ストッパー | これ以下では売らない価格・これ以上では出さない価格を金額で決める |
| マカド! | 最安値ターゲット+値引き率 | 基準にする最安値に対して、いくら引くかを決める |
どちらを使っていても、今日のうちに設定画面を開いて、下限の金額が入っているかを確認してみてください。設定した記憶があいまいなら、いったんツールを止めて手動に戻すのがいちばん安全です。
Amazonは、商品の価格からポイントを差し引いた価格が、設定した出品価格の下限を下回った場合、その出品は出品停止になると案内しています。
下限をギリギリに設定していると、ポイントのぶんで引っかかって売れなくなってしまうので、下限には少し余裕を持たせておきましょう。
出典:Amazonセラーセントラル「Amazonポイントに関するよくある質問」
価格改定ツールは値下げの道具ではなく、自分が決めた下限を守るための道具です。
価格競争にならないためにすべきこと7つ


次の仕入れから価格競争に巻き込まれないために、以下の7つを整えておきましょう。
ストア評価を貯める
ストア評価は、価格以外で選んでもらうための材料になります。
同じ商品が近い値段で並んでいたら、購入者は出品者の情報を見ます。評価が付いているストアの方が、買う側は安心できますよね。
ただし、評価を集めればカートを取れる、という話ではありません。Amazonがおすすめ出品を選ぶときに、出品者側の要素として公式が挙げているのは次の3つです。
- 注文数
- チャージバック率
- 購入者からの評価ダッシュボードに届く苦情(商品の破損・欠陥/説明が不正確/部品の不足/誤発送など)
つまり評価の数を追いかけるより、苦情が出ない取引を積み重ねることの方が効いてきます。
出典:Amazonセラーセントラル「おすすめ出品になるためには」
そのうえで評価は、待っているだけではなかなか増えません。プライスターやマカド!には購入者へ評価依頼を送る機能があり、どちらもAmazon公式の評価依頼の仕組みを使う形になっています。
文面を出品者側で書き換えることはできないので、工夫のしどころは文章ではなく「送り漏らさないこと」です。ツール側の設定をオンにして、全注文に自動で依頼が飛ぶ状態にしておきましょう。
丁寧な取引を続けて評価が積み上がれば、1円安いだけのライバルに競り負けにくいストアになります。


1商品あたりの仕入れ数を減らす
価格競争を避けるには、1商品あたりの仕入れ数を減らすのがおすすめです。
1つの商品を大量に仕入れるのは効率よく稼げますが、価格競争のリスクを読み違えたときのダメージがそのまま大きくなります。
| 同じ10個を仕入れるなら | 1つが値崩れしたときの損切り |
|---|---|
| 1商品に10個 | 10個分 |
| 5商品に2個ずつ | 2個分 |
仕入れ判断がまだ固まらないうちは、特定の商品に一点集中せず、複数の商品で稼ぐクセをつけておきましょう。出品作業や納品作業が増えるのはデメリットですが、序盤に大やけどをしないための保険だと思ってください。
商品の数を分けておくことが、そのままリスクを分けることになります。
中古品はコンディションを1つ上げる
中古品を扱うなら、出品するコンディションを1つ上に持っていきましょう。
Amazonの中古は「可」「良い」「非常に良い」「ほぼ新品」とコンディションが分かれていて、購入者は同じ商品でも状態を見て選びます。状態が上がれば、価格を下げなくても選ばれる余地が生まれるわけですね。
やることは地味です。次の3つを足すだけで、1ランク上がる商品はかなりあります。
- クリーニング
- シュリンクフィルムで包む
- 付属品を別途購入する
付属品を数百円で買い足して、出品価格が1,000円上がるなら、迷わずやった方がいいですよね。同じ商品でも状態で差をつけられるのが中古のおもしろいところなので、ひと手間を惜しまず仕上げましょう。
コンディション説明に4項目を書く
コンディション説明(商品説明欄)には、最低でも4つの項目を書いておきましょう。
説明欄は一定の購入者が見ています。空欄だったり必要な情報がなかったりすると、それだけで候補から外れる理由になります。
書く内容は次の4つです。
- 商品の状態
- 発送方法
- 返金・返品対応
- 自己発送の場合は「〇〇時までの注文で当日発送」
状態を具体的に書けば「思っていたのと違う」というクレームが減りますし、返品対応を明記しておけば、購入者は安心して高い方の出品を選べます。書くだけで価格以外の判断材料が増えるので、テンプレートを1つ作って毎回貼り付けるのが効率的です。
説明欄は、値下げせずに選ばれるための無料の武器だと考えておきましょう。
FBAに預けて発送スピードで差をつける
同じくらいの価格なら、早く届く出品者の方が選ばれます。
Amazonはおすすめ出品を選ぶときに、商品代金と配送料を足した合計価格だけでなく、次の2つも見ていると公式に説明しています。
- お届け予定日(早く、日付の幅が狭いほど有利)
- 配送料が無料かどうか
公式には「3,500円の商品に500円の配送料がかかるよりも、4,000円で配送料無料の方が好まれる」という例まで載っています。支払い総額は同じでも、送料が別に見える出品は不利になるということですね。
出典:Amazonセラーセントラル「おすすめ出品になるためには」
自己発送で戦うなら、「◯◯時までのご注文で当日発送」と書いて、それを毎日守るのが最低ラインです。ただ、仕事終わりに発送する副業スタイルだと、出張や残業の日にどうしても守れなくなりますよね。
そこが厳しいなら、FBA(Amazonの倉庫に商品を預けて、保管から発送までを任せる仕組み)に切り替えた方が早いです。預けてしまえば発送はAmazon側で行われるので、自分の予定に関係なくお届け予定日を短く保てます。
発送のスピードで差がつけば、1円下げなくても選ばれやすくなります。
Amazonポイントを1%付ける
値下げの代わりに、Amazonポイントを付ける手があります。
Amazonはポイントについて、こう案内しています。
出品者の価格からポイントを差し引いた金額が、他の出品者の価格と比較しておすすめ出品になるために使用されます
Amazonセラーセントラル「Amazonポイントに関するよくある質問」
1,000円の商品にポイントを1%付ければ、990円として比べてもらえるということですね。表示価格を下げずに、カートの判定では一歩前に出られるわけです。



でも、結構なポイントをつけなきゃダメなんでしょう?
そんなことはなくて、Amazonのアカウントごとのポイント率のデフォルトは1%です。公式も「購入者は、低い割引率よりもポイント獲得を好む傾向があるため」と説明しています。
費用の話も先にしておきます。ポイントの費用は出品者の負担で、購入者に提供する1ポイントにつき1円が請求されます。計算は「出品価格 × ポイント率」です。
| 商品価格 | ポイント率 | 出品者の負担 | 比較に使われる金額 |
|---|---|---|---|
| 1,000円 | 1% | 10円 | 990円 |
| 1,000円 | 2% | 20円 | 980円 |
実質的には値下げなので、率を上げすぎると値下げ合戦と変わらなくなります。まずは1%から試すのが無難ですね。
設定はセラーセントラル内の「Amazonポイントセントラル」から行います。公式では、セラーセントラルにアクセスできるすべての大口出品者が利用できると案内されているので、小口出品で始めた方は、自分の画面に「広告」タブがあるかを先に確認してみてください。
出典:Amazonセラーセントラル「Amazonポイントセントラル」/同「Amazonポイントに関するよくある質問」
「この商品なんか売行き悪いなぁ」と感じたら、価格を下げる前にポイント1%を試してみましょう。
セット品を新規登録する
カテゴリーによっては、複数の商品を組み合わせたセット品を新規で登録する方法もあります。
セット品を自分で登録すれば、そのページには相乗りしてくる出品者がいません。値下げ合戦の土俵から降りられるわけですね。
「こんなセット商品があったらいいな」というニーズを満たせるものは、新規で出品してもしっかり売れていきます。分かりやすい例で言うと「デジカメ+ストラップ+ケース」や「新生活セット」などですね。
ただし、普通に組んだだけのセットはライバルに簡単に真似されます。次のような要素を足して、簡単には参入できない形にしておきましょう。
- 自社オリジナルのステッカーを貼る
- オリジナルの梱包を使う
- 商品に印字する
なお、セット品の新規登録には、商品名への「セット」と個数の明記など、Amazon側のルールがあります。登録の手順は下記の記事にまとめているので、実際に作る前に目を通してみてください。


自分だけのページを1つ持てると、価格競争から距離を取った売り場になります。
まとめ
Amazonせどりで価格競争が起きる原因は
- 全国チェーンのセール品を仕入れているから
- Amazon本体が同じページに出品しているから
- 1ヶ月に数個しか売れない商品だから
- 価格改定ツールが下限なしで動いているから
の4つでした。
原因を把握しつつ、モノトレーサーでデータを分析することで、価格競争になりやすい商品の傾向が分かってくるはずです。
そして、巻き込まれたときにやってはいけないのが次の3つです。
- ほかの出品者に値下げをやめようと持ちかける
- 赤字を承知で最安値を取りに行く
- 価格改定ツールを下限を決めずに動かす
特に1つ目は、公正取引委員会が説明するカルテルに当てはまるおそれがあります。連絡ではなく、商品選びと出品の仕方で戦っていきましょう。
せどり初心者の頃は分かりづらいかもしれませんが、価格競争になる商品はなるべくしてなっています。今回紹介したノウハウを参考に経験を積んで、Amazonせどりで少しでも安定して利益を上げられるように頑張っていきましょう!














