Amazonせどりをしてるけど、出品する商品がことごとく価格競争になってしまう…こんな状況から抜け出すには、どんな対策方法があるんだろう?
こんな疑問に答えます。
時間をかけてリサーチして、やっと見つけた利益商品。
しかし、いざAmazonに出品してみたら、どんどん出品者が増えて価格競争になってしまうなんてことありますよね。
そんなあなたのために本記事では、Amazonせどりの価格競争について解説します。
せどり初心者で値下げ合戦から抜け出したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Amazonせどりで価格競争になる主な原因
Amazonせどりで価格競争になる原因は以下のとおりです。
誰でも見つけやすい商品を仕入れているから
Amazonで価格競争になる原因の1つは、誰でも見つけやすい商品を仕入れていることです。
例えば、全国チェーンの大型セールの目玉商品は、誰にでも見つけやすい典型的な商品と言えます。
こういったライバルせどらーも目をつけやすいため、Amazonで出品者が急増する原因となるでしょう。
出品者が急増すると、1人あたりのカート獲得率が低くなります。
その結果、なかなか商品が売れないと心配になった出品者や、すぐにでも資金を回収しなければならない出品者が、カートを獲得するために値下げを行います。
他の出品者も値下げをして追従していくため、結果的に価格競争に陥ってしまうのです。
Amazon自体が参入していてカート獲得率が悪いから
Amazon自体が参入している商品も価格競争の原因になります。
なぜなら、Amazonが参入している場合、その他の出品者のカート獲得率がとても低くなるからです。
例え出品者が5名しかいなくても、Amazonが参入していればカートを取れる時間は非常に少なくなるでしょう。
Amazon自体が参入している商品ページで、個人の出品者がカートを獲得するには、大幅な値下げが最も効果的です。
しびれを切らした出品者が大幅な値下げを行うと、その他の出品者も後に続いてしまいます。
結果として価格競争になってしまい、全員の在庫がなくなった時点でAmazonが一人勝ちするという構図になっています。
回転率が悪い商品を販売しているから
価格差はあるものの回転率が悪い商品も価格競争の原因になります。
回転率の悪い商品はなかなか売れないため、心配になった出品者や損切りしたい出品者は値下げしやすいです。
1人の出品者が値下げすると、その他の出品者も値下げする傾向にあるため価格競争に突入するでしょう。
また、そもそも売れにくい商品は、値下げしても売れない可能性があります。
値下げしても売れない場合「赤字になってもいいから売り切ってしまえ」と、さらに値下げする出品者も出てくるでしょう。
その結果、価格競争が加速して原価を下回ることもあります。
自動価格改定ツールの影響が出ているから
プライスターやマカド!などの、自動価格改定ツールが原因で価格競争になるパターンもあります。
ほとんどの場合、自動価格改定ツールを使う場合は「〇〇円以下に値下げしない」と、下限値を設定するのが一般的です。
しかし、人によっては下限値の設定を忘れてしまうこともあるでしょう。
もしも商品ページに下限値を設定していない出品者が2名以上いたとしたら、値下げされるたびにツールが反応して、さらに値下げをしてしまいます。どちらかの出品者が気づくまでは延々と価格競争を続けてしまうのです。
また、ツールを使っていない出品者が価格を下げたときに、その他の出品者のツールが反応してさらに値下げするケースもあります。
短気な出品者は「ツールなんかに負けないぞ」と、自ら価格競争をスタートさせてしまうこともあるでしょう。
このような理由から、Amazonでは価格競争が起きやすくなっています。
Amazonで価格競争になりやすい商品の見極め方
Amazonで価格競争になりやすい商品を見極めるには、以下のポイントを意識してみてください。
出品者数が乱高下していないか
出品者数が急増する商品は、価格競争になりやすいです。
商品の需要に対して出品者数が勝ってしまうと、1人あたりから売れる数が少なくなります。
カートを獲得しようと値下げする出品者が出てくると、雪崩のように価格競争が始まってしまうのです。
そのため、Amazonせどりの商品リサーチをする際は、価格差だけでなく出品者数が安定しているか確認しましょう。
過去のデータを振り返って出品者数が乱高下している場合は、仕入れ対象から除外するか少量だけ仕入れるのがおすすめです。
商品リサーチを行う際は、無料で使えるモノトレーサーで過去の売行きや出品者数の推移を分析してみてください。
モノトレーサーでデータをチェックする際は、以下の期間をチェックしましょう。
- 直近3ヶ月
- 過去6ヶ月
- 過去12ヶ月
例えば、下記のモノトレーサーのグラフは、ある商品の直近3ヶ月のグラフです。
出品者数は常時5人ほどで、売れ行きも良さそうです。
ただし、3月から出品者が増えていることも分かりますね。
次に同じ商品で過去6ヶ月のグラフを見てみましょう。
このグラフを見ると出品者が増えるたびに、価格が上下していることが分かります。
最後に過去12ヶ月のグラフです。
1年間でチェックすると、大きな流れを把握することができます。
出品者の増減と合わせて、価格も上下していることが分かるでしょう。
直近3ヶ月だけでなく過去12ヶ月まで遡って分析することで、より細かく分析できます。
このデータを参考にすれば、価格競争になった時の傾向から仕入れ価格を決めることができますし、どれくらい仕入れるのかも予測しやすくなります。
慣れてくれば、価格競争になりそうな商品をデータから見極められるようになるでしょう。
誰にでも見つけやすい商品じゃないか
上の章で「誰でも見つけられる商品は価格競争になりやすい」と言いました。
では、どういった商品が誰でも見つけられるものなのかと言えば、全国チェーンの大型セール品と言えるでしょう。
全国に複数の店舗を持つ大型家電量販店などの大型セールで、数量限定ではない商品は、誰でも仕入れられるため後に価格競争になりやすいです。
Amazon上で売れている商品もたくさんあるのは事実ですが、出品者が急増することで1人あたりから売れる数はとても少なくなります。
このように、誰でも見つけられてしまう商品は仕入れ対象にしないほうがよいでしょう。
ただし、大型セールであっても、数量限定の商品などは購入できる人数が限られているため、仕入れ対象にして問題ありません。
Amazon自体が出品していないか
前述したとおり、Amazon自体が参入している商品は注意が必要です。
Amazonが参入しているかどうかはモノトレーサーで簡単に確認できます。
「Amazon在庫なし」のマークがあれば、Amazon本体の出品がないことが分かります。
また「損益分岐点」の「Amazon」から確認することも可能です。
Amazon本体の出品の有無と合わせて、直近3ヶ月でどれくらい売れたかもチェックしておきましょう。
例えば、ロングセラー商品の場合、あなたが仕入れを検討している月の1年前の状況を見てみることで、Amazonが参入してくる確率が高いかが分析できます。
1年前の同月にAmazonが参入していたのであれば、同じ状況になる可能性も考えられるでしょう。
物販の流れには周期があるもので、Amazonが各商品を仕入れるタイミングにもある程度の周期があったりします。
価格競争のリスクを最小限にするには、Amazon自体が参入しているかを確認しておくようにしましょう。
Amazonせどりで価格競争になった時の対処法
Amazonせどりで価格競争になった時は、以下の対処法を試してみると良いでしょう。
Amazon以外の販路で売る
価格競争を避ける一番効果的な対処法は、別の販路で売ることです。
せどらーの中にはAmazonだけで販売している方もいますが、1つのプラットフォームに依存するのはそれだけでハイリスクと言えます。
例えば、何かしらの理由でアカウントが停止されたら、商品の販売はもちろん、売上金を受け取れない可能性もあるのです。あらかじめ複数の販路を持っておけば、Amazonでトラブルがあった際も迅速に対応できます。
現在、Amazonのみに出品している方は、メルカリやヤフオク!にも出品してみてください。
せどらーからすると、Amazonが一番高値で売れると考えている方もいると思いますが、ジャンルによっては他の販路の方が高値になることもあります。
手数料もメルカリやヤフオク!の方が安いため、手間を惜しまなければ利益率を上げることも可能です。
思い切って損切りする
資金が少ないうちや価格競争が激化している商品などは、思い切って損切りすることも1つの対処法になるでしょう。
価格の下落が激しく、かつ長引いている商品は赤字になっても資金回収に徹した方が良いこともあります。
特に資金の少ないうちは、現金を早く回収して次の仕入れに回すことが重要です。
資金がなければ仕入れを行うこともできません。
もちろん赤字になるのは最小限にするべきですが、価格競争を完全にコントロールすることは難しいですし、価格を下げなければ商品は売れず資金を回収することもできないでしょう。
損切りして商品を売りさばく時は、同じ過ちを二度と繰り返さないように「なぜ価格競争になる商品を仕入れたのか」を徹底的に考えるようにしてください。
ライバルセラーにメールを送信する
ちょっとした裏技ですが、同じ商品を出品しているライバルセラーにメールを送る方法もあります。
メールの内容は「価格競争をやめて平和にみんなで平和に売り切りませんか?」というような内容です。
値下げ合戦の発端は、せどり初心者が多く「売れない→不安→値下げ」という流れになってたりします。
通常、売行きの良い商品であれば定期的にカートを獲得して自然に売れていきますよね。
しかし、経験値の少ないせどり初心者の場合「これ本当に売れるのかな?」と不安を感じてついつい値下げしてしまうことが多いんです。
メールには以下のような内容を含めておきましょう
- 値下げをしなくてもカートは取れる
- 値下げしなくても売れている
- みんなで同じ価格にすれば問題ない
全てのセラーに対して有効とは言えませんし、手間もかかりますが少しでも価格競争を減らしたい時は1つの対処法になるはずです。
価格競争が終わるまで待つ
価格競争が終わるまで待つのも対処法の1つです。
本来、価格が高くても売れていた商品なのであれば、価格競争が終わった後に通常価格で売りさばくことができます。
ただし、価格競争が起こった状態で他のセラーが参入してくると、さらに価格競争が激化していく可能性もあるので見極めが重要です。
そういった時は他の販路で販売するか、思い切って損切りするかなどを検討しましょう。
資金に余裕がある方であれば、価格競争が終わるまで待つことで想定していた利益を得ることができるでしょう。
焦って突発的な行動をするのではなく、モノトレーサーでデータを分析しつつ最適な選択をするようにしてくださいね。
Amazonせどりで価格競争にならないためにすべきこと
Amazonせどりで価格競争にならないためにすべきことは以下のとおりです。
セラーアカウントの評価を貯める
セラーアカウントの評価を貯めることで、出品者として信頼されやすくなり、高値でも選ばれやすくなります。
高評価がたくさんあるセラーは、評価の少ないセラーと比較してカートの獲得率も高いです。
しかし、セラーアカウントの評価を自然に貯めるのは難しいでしょう。
そのため、購入者に評価依頼メールを送信する必要があります。
- 商品に問題はなかったか
- 商品を気に入ってもらえたか
- 今後に役立てたいので評価をしてもらいたい
上記のような内容を含めることで、一定数の購入者が評価してくれるでしょう。
複数の商品を少量ずつ仕入れる
価格競争を避けるためには、複数の商品を少量ずつ仕入れるのもおすすめです。
1つの商品を大量仕入れするのは稼ぎやすいですが、価格競争のリスクをしっかり分析できなければ赤字や不良在庫になる可能性があります。
仕入れ判断が微妙なうちは、特定の商品に一点集中するのではなく、複数の商品で稼ぐクセをつけておくとよいでしょう。
商品バリエーションを増やすことで、利益もリスクも分散できます。
出品作業や納品作業が面倒なデメリットはありますが、価格競争になったとしても少数の商品を損切りするだけで済みます。
中古品は商品状態で差別化する
Amazonせどりでは、中古品の状態で差別化することも可能です。
中古品を仕入れる際は「より良い状態で出品することはできないか」を考えてみてください。
商品状態が新品に近ければ、高くても購入したいと思っている人に向けて価値提供できます。
- クリーニング
- シュリンクフィルムで包む
- 付属品を別途購入する
上記のようなちょっとした一手間を加えるだけで、商品状態をワンランクアップさせられるなら、価格競争を避けるためにも実行するべきと言えるでしょう。
説明欄を充実させる
Amazonの商品説明欄は一定の購入者が見ています。
説明欄が空欄になっていたり、必要な情報が記載されていなかったりするとスルーされる原因になるでしょう。
少しでもライバルと差別化したいのであれば、以下のような要素は満たしておくことをおすすめします。
- 商品の状態
- 発送方法
- 返金・返品対応
- 自社発送の場合は「〇〇時までの注文で当日発送」
価格以外の付加価値をつけられれば、価格競争に巻き込まれることなく稼いでいけるようになります。
Amazonポイントを付与する
ライバルと差別化+カート獲得率を上げる際に有利になるのがAmazonポイントです。
Amazonポイントを付与することで、多少の価格競争であれば値下げ合戦に参入しなくてもカートを獲得することができます。
でも、結構なポイントをつけなきゃダメなんでしょう?
こんなふうに思う方もいるかもしれませんが、例え1%のポイント付与でも効果はあるので安心してください。
「この商品なんか売行き悪いなぁ」と感じたら、価格を下げるのではなくAmazonポイントを付与してみることも検討してみましょう。
セット商品を新規で出品する
カテゴリーによっては複数の商品を組み合わせたセット商品を、新規で登録する方法もあります。
「こんなセット商品があったらいいな」というニーズを満たすことができるようなセット商品は、新規で出品してもしっかり売れていくでしょう。わかりやすい例で言うと「デジカメ+ストラップ+ケース」や「新生活セット」などがあげられます。
ただし、普通にセット商品を登録してもライバルが簡単に真似できてしまうため差別化要素を追加することが大切です。
自社オリジナルのステッカーや梱包を使ったり、商品に印字するなどして、ライバルが参入できない仕組みを作っておきましょう。
卸やメーカーから仕入れる
卸やメーカーから仕入れる方法もあります。
価格競争になる本質的な理由の中には「初心者せどらーが多いから」といったこともあるでしょう。
初心者せどらーは、誰でも見つけられる商品を仕入れがちで、ライバルが値下げすると追従しやすいです。
それであれば、そもそも初心者せどらーが少ない商品を扱うのも戦略として有効です。
中でも卸サイトやメーカー仕入れは、初心者の数がグッと減ってきます。
しかも、卸もメーカーも個人の出品者でも契約してくれるところが結構あるんです。
アカウントを登録するだけで使える卸サイトもあるので、価格競争から抜け出したい方は活用してみてくださいね。
まとめ
Amazonせどりで価格競争になる原因は
- 誰でも見つけやすい商品を仕入れているから
- Amazon自体が参入していてカート獲得率が悪いから
- 回転率が悪い商品を販売しているから
- 自動価格改定ツールの影響が出ているから
などがありました。
原因を把握しつつ、モノトレーサーでデータを分析することで価格競争になりやすい商品の傾向が分かってくるはずです。
せどり初心者の頃は分かりづらいかもしれませんが、価格競争になる商品はなるべくしてなっています。
今回紹介したノウハウを参考に経験を積んで、Amazonせどりで少しでも安定して利益を上げられるように頑張っていきましょう!
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【比較】プライスターとマカド!はどっちがおすすめ?結論は〇〇です