今回はAmazonで出品する際にかかる手数料のお話です。
せどりを実践している方の中には、以下のような悩みや疑問を持っている方もいるのではないでしょうか?
- 売上は上がってるのに手元に残るお金が少ない
- そもそも手数料がいくらかかってるか知らない
- 手数料の計算方法が分からない
上記のような疑問を解消せずにせどりを続けていくと、利益を増やしていくことが難しくなります。
全ての販路では何かしらの手数料がかかっているものです。
特にAmazonは手数料が細かく分かれているため、せどり初心者からすると頭を悩ませる方も少なくありません。
そこで、この記事ではAmazonでせどりを行う際にかかる手数料について解説します。
自分がいくら稼いでいるのかを正確に分析するためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
Amazonの販売手数料は高い?他社と比較しつつ分析
Amazonの販売手数料を見てみると8〜15%ということが分かります。
しかし、Amazonのみでせどりを行っている人からすると「この手数料って高いの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
そこで、ここではせどりによく利用される販路の手数料との比較を見ていきましょう。
せどりによく使う販路の販売手数料
せどり実践者の販路として人気のヤフオク、メルカリとAmazonの手数料を比較してみました。
Amazon | ヤフオク | メルカリ | |
販売手数料 | 8〜15% | 一般会員:10% プレミアム会員:8.64% |
一律10% |
上記の表を見れば分かる通り、最も販売手数料が高いのはAmazonです。
ヤフオク、メルカリの販売手数料は概ね10%ほど。
しかし、Amazonでは最大15%とかなり高めになっています。
- 販売手数料15%の商品
- 出品価格1万円
上記の条件の場合、あなたの商品が売れる度にAmazonへ1,500円の手数料を払うことになるのです。
「毎回、Amazonに手数料を搾取されるなら他の販路に出品した方が良いのでは?」
このように思う方もいるはず。
しかし、手数料の高いAmazonにあえて出品するメリットもあるんですよ。
販売手数料は高いのにAmazonがせどりに人気のわけ
Amazonの手数料が高いにも関わらず利用者が多い理由には、以下のメリットがあるからなんです。
- FBAで自動化できる
- 集客力がある
- 出品や管理が簡単
順に詳しく見ていきましょう。
FBAで自動化できる
Amazonが他の販路と最も異なる点はFBAですね!
FBAを活用することで
- 商品管理
- 発送代行
- 売上管理
などを自動化することができます。
あなたがやるべきことは商品をFBA倉庫に納品するだけ。
せどりに慣れてくると、月数回のリサーチとFBA納品だけで大きな利益を上げることも可能です。
また、FBAを利用している出品者は出品ページのカートを獲得しやすくなるのも特徴的。
Amazonで売上を上げていきたい全てのせどらーにおすすめの機能とも言えるでしょう。
集客力がある
Amazonの利用者数は2019年4月時点で5,004万人と言われており、ライバルとなる楽天の4,804万人と比較しても最大のECプラットフォームになっています。
利用者の多いECプラットフォームを利用すれば、その分あなたから商品が売れる確率も上がるということ。
人の多い市場でニーズの多い商品を販売するからこそ、せどらーが活躍できるということです。
出品や管理が簡単
Amazonでは、1つの商品ページに複数の出品者が相乗りする形で販売します。
そのため、出品ページを自ら作る必要性が少なく、初心者でも手軽に販売を始めることができるんです。
また、商品管理も使いやすい専用のセラーセントラルがあるため、管理がとても楽ですね。
せどりを行う上で雑務となる商品管理はできるだけ最小限に留めるべき。
そんな悩みを解決してくれるのも、Amazonならではのメリットと言えます。
Amazon手数料①大口出品と小口出品
Amazonの1つ目の手数料として、大口出品と小口出品という2つの販売形態があります。
ここでは、2つの異なる販売形態についてかかる手数料を解説します。
月額4900円:大口出品
大口出品の月額料金は4,900円(税込)です。
- 販売手数料:注文成約時にのみ課金
- カテゴリー成約料:本、ミュージック、ビデオ、DVD
大口出品では上記の手数料がかかるようになっています。
ちなみにFBAを利用したい場合は大口出品への登録が必要です。
月額料金なし:小口出品
小口出品の月額料金は無料です。
- 基本成約料:注文確定ごとに100円
- 販売手数料:注文成約時にのみ課金
小口出品では上記の手数料がかかります。
月額料金が無料という反面、商品が売れるごとに100円の成約料がかかるのが特徴的。
大口と小口はどちらがおすすめ?
これからAmazonを利用しようと考えている方からすると「大口と小口はどちらを選ぶべき?」という疑問が出てきますよね?
結論からすると大口出品がおすすめです。
大口出品と小口出品を選ぶ決めては
- 月50品以上商品を販売する
- FBAを利用する
の2点に絞られます。
- 大口出品月額料金:4,900円
- 小口出品で月に50品以上を販売→50品×100円=5,000円
上記のように月50品以上販売する方は、大口出品に登録した方が得になりますね。
せどり初心者が50個と聞くと膨大な数に感じると思いますが、1日に2品程度ですので実際はそこまで多くありません。
また、FBAを利用すると出品ページ上で「Prime」マークが付きます。
Primeマークがある出品者は、カート獲得率が上がる傾向にあり、結果的に売れ行きアップに繋がります。
そのため、初心者だから小口という思考でAmazonに参入すると、なかなかカートが獲得できず残念な結果になってしまうことも。
少しでも売上アップに繋げていきたい方には、はじめから大口出品に登録してFBAを活用した販売戦略を取ることをおすすめします。
Amazon手数料②販売手数料
2つ目の手数料は、カテゴリーごとに設定されてりう販売手数料です。
販売手数料は大口出品、小口出品を問わずかかるもので以下のような設定になっています。
出典:https://services.amazon.co.jp/services/sell-on-amazon/fee.html#Ref_Fee
多くの人が「Amazonの手数料は高い」という根源でもあるのが販売手数料です。
しかし、前述した通りAmazonには手数料の高さを補填するほどのメリットがあるのも事実。
実際、Amazonの利用者にピッタリの商品を見つけられた出品者は、他の販路とAmazonの売れ行きの差に驚きます。
私も含め多くのせどらーがAmazonを利用していますが、数多くの恩恵をもらえていますよ!
安いカテゴリーのみ狙うのは無意味です
ちなみに最も販売手数料の安いカテゴリーのみを狙おうと考える方もいるかもしれませんが、その思考は捨てた方が良いですよ。
というのも、せどりでは数多くのカテゴリーで商品リサーチした方が利益を得やすいからですね。
例え、販売手数料が15%のカテゴリーであっても、他販路よりも売れ行きが良いのであれば残る利益も増えます。
特にせどり初心者は利益率よりも回転率を重視した方が資金を増やしやすいです。
こちらについて詳しく知りたい方は、下記記事を参考にしてみてくださいね。
Amazon手数料③カテゴリー成約料
3つ目の手数料は特定のカテゴリーにのみかかるカテゴリー成約料です。
書籍、ミュージック、DVD、ビデオという4つのカテゴリーでかかる手数料で、成約料は下記画像の通りに設定されています。
せどりでは本やDVDなどを扱うことも多いため、Amazonで販売を行っていく上で覚えておくべき手数料と言えるはず。
カテゴリー成約料は、商品が1つ売れるごとにかかる手数料です。
注意点はカテゴリー成約料のかかる商品を格安で販売するパターン。
- カテゴリー:DVD
- 出品価格:980円
- FBA手数料:300円
- カテゴリー成約料:140円
- 販売手数料:147円
- 仕入れ価格:400円
- 利益:-7円
上記のような商品を販売した場合、-7円の赤字になってしまうということ。
商品が売れたにも関わらず残る利益が少ないと感じる方は、Amazonの各手数料を含めた計算ができていない可能性があります。
特にカテゴリー成約料は忘れがちなので注意してくださいね。
Amazon手数料④FBA利用料
4つ目の手数料はFBA利用料です。
FBA利用料には、常にかかってくる手数料と場合によってかかる手数料に別れています。
ここでは、各FBA手数料について見ていきましょう。
配送代行手数料
配送代行手数料の内訳は以下の通りです。
- 出荷
- 梱包
- 配送
FBAの肝になる発送代行にかかる手数料と考えてもらえばOKですね。
ちなみに配送代行手数料は商品のサイズや重さによって料金が変わります。
上記ルールによって区分された商品にかかる手数料は以下の通りです。
シンプルにまとめると小型、標準、大型商品と区分されます。
小さくて単価の安い商品は配送代行手数料も安く、重くて大きな商品はそれなり手数料がかかるということを覚えておきましょう。
在庫保管手数料
在庫保管手数料はFBA倉庫であなたの商品を保管・管理する際の手数料です。
商品がFBA倉庫に納品された日からかかる手数料で、商品の体積と保管日数によって金額が決まります。
上記は在庫保管手数料の計算式です。
小さな商品であれば気にするほどの金額ではありませんが、大きめの商品で売れ行きの悪い商品などは意外と手数料がかさむので注意したいところですね。
この点からも、せどりで稼ぎたいなら売れ行きの良い商品を扱うのがポイントと言えるでしょう。
FBA在庫の返送・所有権の放棄手数料
売れ行きの悪い商品を自宅に返送したり、問題のあった商品の所有権を放棄する際にかかる手数料です。
前述した小型、標準、大型サイズに区分された商品ごとにかかる手数料が変わってきます。
返送する品数が少ない方は大きな問題にはなりませんが、100品以上の大型商品を返送するなどの場合は、まとまった手数料がかかることを忘れないでくださいね。
購入者返品手数料
購入者返品手数料は、ファッションカテゴリーに属する商品を購入者が返品した際にかかる手数料です。
FBA出品者を利用したPrime出品者には「30日間返品送料無料」が義務付けられます。
例えば、あなたが出品した靴が売れたものの、購入者が返品した場合こちらの手数料がかかるということ。
購入者返品手数料は以下のように定められています。
こちらも大型商品になればなるほど手数料も高くなります。
今後は、ECサイトでも試着が当たり前になっていくと予想されるので、冬物のコートなどを販売する方などは頭に入れておくべき手数料と言えるでしょう。
長期在庫保管手数料
長期在庫保管手数料は、2019年8月15日よりFBA納品されてから365日を超える商品にかかる手数料です。
簡単に言えば1年以上FBA倉庫に保管された商品にかかる手数料ですね。
Amazon FBAでは毎月15日に在庫一掃チェックを実施します。
この際、納品から365日経過した商品に対して長期在庫保管手数料がかかるということです。
長期在庫保管手数料の計算方法は以下2パターンのいずれかが適用されます。
- 1,000立方センチメートル(10cm x 10cm x 10cm)あたり月額17.45円
- 商品1点あたり10円の最低長期在庫保管手数料
ほとんどの方には関係のない手数料ですが、商品数が多くなるにつれ気づかないうちに1年以上売れ残っている商品が出てくることもあり得ます。
不良在庫がないか定期的にチェックするようにして、無駄な手数料がかからないようにしましょう。
納品不備受領作業手数料
FBA納品された商品に不備があった際にかかる手数料です。
手数料の金額はAmazon側がどれだけ作業を負担するかによって決められます。
適当な梱包やラベルの貼り方が汚かったりすると、手数料がかかってしまいます。
また2回目以降は料金が上がるため、凡ミスは最小限に留めておくべきですね。
FBAのルールは決して厳しいわけではないので、綺麗に梱包してラベルを貼って納品すれば問題になることはありません。
不要な手数料を支払わずにすむように、FBA納品する際は注意していきましょう。
Amazonの手数料確認はFBA料金シミュレーターがおすすめ
Amazonの手数料を手軽に計算したいならFBA料金シミュレーターを使うのがおすすめです。
FBA料金シミュレーターを使えば、Amazonへ出品した際にかかる手数料を簡単に計算して、あなたに残る利益を算出することができます。
FBA料金シミュレーターで各手数料を把握する方法は以下の通りです。
- 商品名 or ASINコードを入力
- 必要事項を入力
- 「計算」をクリック
FBA料金シミュレーターの検索画面にASINコードを入力して「検索」をクリックします。
次に必要事項を入力して「計算」をクリックします。
たったこれだけで手数料の確認ができる他、自社発送とFBA納品で残る利益を算出することができるんです。
手軽にAmazonの手数料計算をしたい方は、ぜひ活用してくださいね!
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手数料を迅速にチェックするためにも、せどりの商品リサーチの際はぜひ活用してみてくださいね。
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まとめ
今回紹介した通り、Amazonには様々な手数料があります。
商品のサイズや重量、カテゴリー属性などで手数料が変わるため事前にしっかりチェックした上で利益計算することが大切です。
手数料の計算が曖昧になっていると、いくらせどりを頑張っても残る利益が少なくなりかねません。
手軽にAmazonの手数料がチェックできるFBA料金シミュレーターなどを活用して、商品を販売する前に明確な利益を把握できる仕組みを作っておきましょう!