Amazonランキングって、どれくらいの順位なら仕入れ対象にして良いんだろう?ランキングをもとに商品リサーチする方法が知りたいな。
こんな疑問に答えます。
Amazonランキングは「どんな商品が売れているか」を理解できる便利な指標です。しかし、ランキング上位の商品だからといって、必ずしも利益商品なわけではありません。
そのため「この商品が売れているということは…」とアイデアを発展させて、利益商品を見つけるキッカケにするのがおすすめです。
本記事では、Amazonランキングを活用した仕入れのポイントをお伝えします。
Amazonランキングをせどりに活用する方法
Amazonランキングの活用方法は以下の通りです。
- 商品が売れているか判断できる
- 商品の回転率が確認できる
- 仕入れ基準として参考にできる
商品が売れているか判断できる
Amazonランキングが高い商品は、当然ながらAmazon上で売れている商品になります。
せどり実践者としては「この商品はランキング5,000位だから売れてるんだな」と判断する目安になるんですね。
例えば、Amazonランキングが293,490位の商品だとしたら「売れてない」と分析できるでしょう。
- 売れてる商品:ランキング高い
- 売れてない商品:ランキング低い
ランキングはAmazonで売れてる商品をチェックできる分かりやすい機能ですね。
せどり初心者からすると、Amazon上に無数に出品されている商品の中から何を仕入れれば良いのか分からないはず。
そんな時にAmazonランキングを活用すれば「この商品なら売れるかも」という商品リサーチのキッカケを得ることができるということです。
商品の回転率が確認できる
Amazonランキングが高い商品であれば、商品の回転率も上がります。
商品の回転率が高ければ、出品者が多少多くても値崩れすることなく利益を出せるはずです。
注意点としては、カテゴリーごとに仕入れ基準となるランキングの目安が変わるということ。
このように売れる商品のランキングの目安はカテゴリーごとに大きく異なります。
せどりで稼ぎたい場合、各カテゴリーのランキング目安を覚えておくことは非常に大切です。例えば、おもちゃカテゴリーの商品で価格差はあるものの、ランキングが60,000位であれば回転率は悪いと判断できます。
ランキングを目安に商品の回転率を判断するのは、せどらーにとって重要なスキルと言えるでしょう。
仕入れ基準として参考にできる
Amazonランキングが高い商品であれば、せどり商品の仕入れ対象と判断する指標になります。
ランキングの高い商品は、詳細なリサーチに進むキッカケになるかなと。
- 売れてる確率が高い
- 回転率が良い商品である
商品リサーチは時間との勝負です。
数ある商品の中で、全ての商品をリサーチしようとしたらいくら時間があっても足りません。
そんな時、Amazonランキングを活用すればリサーチを効率化できます。
- 「これは…80,000位だからスルー」
- 「これは…100,000位だからスルー」
- 「これは…30,000位!よし価格差チェックしよう」
ランキングがあまりにもかけ離れた順位なら、詳細をチェックせずにサッと次の商品に移れますよね。
商品リサーチは短期間でどれだけ商品を見れたかが重要です。
ランキングが仕入れ基準の目安になることは間違いないでしょう。
Amazonランキングでせどりの仕入れ商品を確認する2つの方法
ここでは、Amazonランキングを確認する方法を紹介します。
- Amazon商品ページ
- モノトレーサーを使う
Amazon商品ページ
1つ目の確認方法はAmazonの商品ページです。
気になる商品ページを表示したら、下にスクロールしていきましょう。
中央付近に「登録情報」という項目があり、その中に「Amazon売れ筋ランキング」があります。
こちらの商品の場合、ホーム&キッチンカテゴリーでは5,787位、ダイニングチェア部門では4位であることが分かります。
商品ページ上で確認できるため、手間をかけずにチェックできるのがポイントですね。
モノトレーサーを使う
2つ目の確認方法は無料のAmazonリサーチツールとして人気のモノトレーサーを使う方法です。
モノトレーサーは、無料の会員登録をするだけで有料ツール並の機能が使えます。
トップ画面にある検索欄にASINコードか商品名を入力したら検索ボタンをクリックします。
入力したASINコードに該当する商品が表示されます。
モノトレーサーの「ランキング」にあるグラフにマウスカーソルを当てると、ランキングが表示される仕組みです。
ランキングを確認する時はAmazon、モノトレーサーのどちらを使っても問題ありません。
人によってリサーチのクセや見やすさがあると思うので、状況に応じて使い分けてみてください。
Amazonランキングは誰でも簡単に確認することができます。せどりをする上では非常に重要なデータになるので、リサーチの際は必ず確認するようにしてくださいね!
モノトレーサー×ランキングでせどり商品を分析する方法
ここからは、モノトレーサーを活用したランキングの分析方法を紹介します。
モノトレーサーでせどり商品を分析するポイントは以下の通りです。
- グラフの波は大きさよりも回数を確認する
- 新品と中古品の出品者数を確認する
- 価格の推移を確認する
グラフの波は大きさよりも回数を確認する
モノトレーサーでAmazonランキングを分析する際は、誰でもグラフの波を見ますよね?
しかし、せどり初心者は「波がある=仕入れ対象」にしてしまいがちです。価格差のある商品なら、何とかして仕入れられる理由を探したくなるものです。
ただ、より売れる確率の高い商品を見つけるなら、波の回数に注目するべきかなと。
なぜなら「波の回数が多い=沢山売れている」と判断できるからですね。
例えば、下のグラフを見てみてください。
こちらの商品は確かに波があるものの間隔が広く、そこまで期待できません。
出品者が多ければ、高い確率で価格競争になるか不良在庫になるパターンです。
次に下の画像を見てみてください。
こちらの商品はギザギザの波が絶えず起こっています。
これは売れている商品の特徴で、1日にたくさんの商品が売れていると予想できるでしょう。
全てのカテゴリーで当てはまるわけではありませんが、Amazonランキングのグラフはギザギザの波が多い方が確実に狙い目です。
- 波が大きいグラフ:価格差3,000円
- ギザギザのグラフ:価格差1,500円
出品者の数が同じ場合、あなたから商品が沢山売れるのは後者になります。
でも、価格差がある方が美味しいじゃん…
せどり初心者はこのような思考になりがちです。
しかし、回転率を上げて売上アップを狙いたいなら、ギザギザの波が多い商品を選ぶことをおすすめします。
新品と中古品の出品者数を確認する
次に重要になるのが新品と中古品の売れ行きです。
下のグラフのように、商品によっては新品と中古品が出品されています。
ここで各出品者の数に注目してください。
青のラインが新品で、オレンジのラインが中古品です。
マウスカーソルをグラフに合わせると「〇〇点数=出品者数」が表示される仕組みになっています。
出品者が減った=商品が売れた
ということであり、新品・中古品ともに商品が売れていることが分かるでしょう。
価格の上下が少なく出品者数が増減しているのであれば、その商品は回転率が高く売れていると断定できます。
逆に価格が下がったタイミングで出品者数が減っているのであれば、価格競争がイメージできるはずです。
Amazonランキングを分析する際は、ランキングだけでなく新品と中古品の出品者数も確認してください。
中にはランキングが40,000位だけどグラフの波がない商品などもあります。
これは中古品のみが売れてランキングが一時的に上がっている状態です。ランキングだけ見て「家電カテゴリーで40,000位!仕入れよう!」と考えるのは、不良在庫になるリスクが高いので注意してください。
ギザギザと波の回数が多い商品をメインに仕入れ対象にしていきましょう。
価格の推移を確認する
最後に価格の推移を確認します。
下の画像例では、22,000円前後で安定しているのが分かりますよね。
ちなみに突発的に人気が出たトレンド商品は、価格の乱高下が激しいです。
トレンド系の商品は、出品するタイミングが遅れると高確率で価格競争になるので注意してください。
出品者が多くて価格変動も激しい商品は、供給過多になっている可能性が高いです。
仕入れ対象としてはリスキーなのでスルーした方が良いでしょう。
ランキング上位の商品の中には、価格競争で値崩れしたから売れている商品も少なくありません。
せどりで着実に稼ぎたい方は、Amazonランキングと合わせて出品者数や価格変動などを分析して、総合的に安定している商品のみ仕入れるようにしましょう。
Amazonランキングでせどり商品を判断する際の注意点
ここではAmazonランキングでせどり商品を仕入れる際の注意点を紹介します。
- Amazonランキングは目安でしかない
- ランキングの順位よりも仕入れ個数が重要
Amazonランキングは目安でしかない
前述した通り、Amazonランキングはせどり商品を仕入れるかどうかを判断する目安に過ぎません。
- 他の商品との売れ行きの差
- 出品者や価格の推移
- 中古品の有無
など、様々な要素が関わってランキングが上下しているんですね。
例えば、家電カテゴリーで200位の商品であれば確実に売れていると言えます。
しかし、40,000位の商品であれば、徹底した分析が求められるはずです。なぜなら、ランキングの順位が低くなればなるほど、出品者数や価格の上下による影響を受けやすくなるからなんですね。
そのため、Amazonランキングとモノトレーサーで商品リサーチをする際は「あくまで目安でしかない」ことを忘れないでください。
前述したように、家電カテゴリーで40,000位であっても「たまたま中古品が売れただけ」ということもあります。
仕入れ商品の選定を間違えば利益を出すことは難しいので十分注意しましょう。
ランキングの順位よりも仕入れ個数が重要
仕入れを行う際は「何個仕入れるべきか」をしっかり検討してください。
- ランキングで分析
- 問題ないので大量仕入れ
これでは商品の売れ行きがストップした際に不良在庫になるリスクがあります。
せどりで利益を出していくには、各商品で最適な仕入れ個数を分析しなければなりません。
モノトレーサーで、ランキンググラフが上位に波打った時が「商品が売れたタイミング」と予測できます。
リサーチをする際は、ギザギザの数をカウントして「1ヶ月でいくつ売れたか」を把握しましょう。
例えば
- 売れた個数:17個
- 調査期間:1ヶ月
- 出品者数:5名
だった場合、1ヶ月間に1人の出品者から売れる個数は3個〜4個と判断できます。
ランキングが高いからと言って大量に仕入れた場合、不良在庫になるリスクがあるということです。上記のような商品の場合、まずはテスト仕入れとして2個ほど出品し様子を見る必要があるでしょう。
出品してよく売れた場合、徐々に仕入れる量を増やしていくことをおすすめします。
ランキンググラフはもちろんですが、仕入れる個数も同じく重要ということを忘れないようにしましょう。
Amazonランキングと合わせて使いたいツール3つ
最後にAmazonランキングで仕入れ商品の分析をする際に便利に活用できる3つのツールを紹介します。
せどりの商品リサーチに便利なツールは以下の通りです。
- ショッピングリサーチャー(拡張機能版)
- X-Dealer Pro
- AMZ Seller Browser
ここで紹介するツールはGoogle Chromeブラウザの拡張機能なのでPCの機種に依存しません。
全て無料なので、ぜひ活用してみてください。
ショッピングリサーチャー(拡張機能版)
ショッピングリサーチャーの拡張機能版です。
インストールすると、Amazonの商品ページ上にグラフデータを表示できるようになります。モノトレーサーと合わせて使うといいかなと。
また、商品一覧ページにも簡易グラフを表示可能です。
効率的なリサーチができるようになるので、この機会にインストールしておきましょう。
X-Dealer Pro
X-Dealer Proは、出品者一覧で各出品者の在庫数を表示できるツールです。
X-Dealer Proでは
- 過去2週間に売れた個数(出)
- 過去2週間に補充した個数(入)
- 現在の在庫数(在庫)
を表示することができます。
例えば、複数の出品者が沢山仕入れていることが分かれば、売れ筋商品の可能性が見えてきますよね。
X-Dealer Proを活用することで、より正確な分析が可能です。
ちなみに無料プランと有料プランがあり
- 無料プラン:月18商品まで
- 有料プラン(1,000円):月5,000商品まで
という違いがあります。
AMZ Seller Browser
AMZ Seller Browserは、商品一覧ページで販売者情報が分かるツールです。
AMZ Seller Browserでは
- 商品ランキング
- 価格の推移
- Amazonが販売しているか
- FBA出品者の数
が表示できます。
Amazon本体が出品しているかが、一目で分かるので無駄なリサーチを最小限にできるはず。
ランキングの推移や価格の推移もその場で確認できるので、一度に大量の商品を分析することができるでしょう。
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まとめ
Amazonランキングは、せどり商品を仕入れる際の1つの判断材料になります。
ランキングが突出して高い商品であれば、確実に売れ筋商品と言えるでしょう。
しかし、この法則はAmazonで出品されている全ての商品に当てはまるものではありません。
- ランキンググラフの波
- 出品者数
- 価格の推移
- 新品・中古品
仕入れを行う際は、様々な要因が絡んでいることを承知した上で、仕入れ個数を判断していく必要があります。
せどりで確実に利益を上げていきたいなら、データ分析能力が何よりも大事です。データを冷静に見る目を養うことができれば、少し先の未来も見通せるようになっていきます。
せどり初心者は、ついつい感情的なデータ分析をしがちです。
感情的に仕入れ商品を判断すると、不良在庫や赤字を抱えてしまうリスクを増やす原因になってしまいます。
これから売上アップを狙いたい人、もっと安定的にせどりで稼いでいきたいかたは、今回の情報をもとにランキングデータの分析を強化してみてはいかがでしょうか?
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