仕入台帳、つけてますか?
「そういえば、聞いたことはあるけど・・・、あれって何すればいいの?」
なんて、ちょっと焦ってる人もいるかもしれないですね。
仕入台帳に、何を記載すればいいのか、どういうものなのか、今さら聞けないQ&Aもぜひチェックしてみてください!
せどりに必須!?仕入れ台帳って何
知ってる人のほうが多いとは思いますが、一応解説しておきますね。
[topic color="green" title="仕入台帳(しいれだいちょう)とは"]
古物の売買(中古品を商品として売ったり買ったり)した場合は、仕入れ時や販売時
の詳細を記録してとっておくことが、古物営業法で定められています
[/topic]
こちらの記事でも詳しく書いてます↓
[kanren url="ここに記事のURL"]
仕入台帳とは、
いつ、どこで、誰から、いくらの、どんな商品を仕入れたか?
いつ、どこで、誰に、いくらで、何が売れたか?
これを証明つきで記録を残すもののことです。売上管理帳と言うケースもありますね。
せどりに仕入台帳は絶対に必要?
法律で決まってますから、その時点で絶対に必要ですね。
[aside type="boader"]
この記録(仕入台帳)を紛失したり、記載がモレていたりすると、
「6月以下の懲役または30万円以下の罰金」という懲罰が待ってます。[/aside]
あとは、[keikou]確定申告の作成時にも必ず必要になります[/keikou]ね。
せどりで仕入台帳を作るメリットは?
「義務だから台帳をつけないと」という気持ちだと、なかなかやる気がでないですよね。
仕入台帳をつける大きなメリットがあるのも、知っておいてください。
カード払いの請求間違いを見つけることができる
大事な仕入れ、支払いの確認ができます。わりとあるので、損してたら、他で利益を出そうと努力しているのがムダになっちゃいますから。
商品の売れ行きのデータが蓄積できる
回転率の把握ができたり、自分が売りやすい商品が分かったりと、これは大きなメリットです。
なんとなくではなく、[keikou]きちんと数字でみることで、回転率や利益率のほか、もっと売り上げを上げるための戦略を立てる大事なデータになります。[/keikou]
売れないから価格をちょっと下げたら、別の商品を安く仕入れた分がふっとんでる、なんて気づくとか、これ仕入れしすぎた、次はもっと数を減らそう。
と言う感じで、目からウロコの発見もわりとありますね。
そして重要なのが、[keikou]価格改訂をする時に、でいくらまで下げていいかもすぐ判断できます[/keikou]。上げるならともかく、下げるときはなるべくギリギリに抑えたいですから、適当に変えるわけにいかないですからね。
複数の販売チャネルをカバーできる
また、Amazonやメルカリ、オークションなど、販売チャネルをまたいで全て管理したり、データから検証できるのは、やはり大きなメリットです。
Amazonに向いているもの、メルカリやオークションのほうが向いているもの、と使い分けは必要になりますし、ソートをかけてチャネルごとでみたり、利益率の高い順にみることができたりと、表計算ソフトならではの分析ができます。
モチベーションが上がりやすい・キープしやすい
あとは、数字で目標ができると、モチベーションが上がるんですよね。何しろ、正確につけている数字ですから、嘘がありません。
「あと10個売ろう」、「あと2%上げよう」、「あと5万円利益出そう」という感じで、やる気がでやすいですよね。
せどりの仕入台帳、何でどう作るのがオススメ?
では、実際に仕入台帳を何でどう作ればいいのかみていきましょう。
仕入台帳、おすすめアプリ(ソフト)は?
仕入台帳なら、
・エクセルなどの表計算のソフトやアプリ
・クラウドを使うGoogleスプレッドシート
あたりを使っている人が多いですし、実際便利ですよね。
表計算ができるソフト、アプリなら基本はOKです。
エクセルは有料ではありますが、いろんな関数やマクロを組んで自動で計算値を入れられるなど、性能面ではエクセルがいいです。
Googleスプレッドシートなら、やや使い勝手は落ちますが、ネットに繋がれば、どこでも誰でも使えるのが便利ですよね。プルダウンリストぐらいはできますし、出先でも入力したいとか、他の人に頼むときに便利です。
[keikou]家族に頼んだり、クラウドソーシングで入力を外注する時には欠かせないですね。[/keikou]
ご自分の状況によって使い分けしてみてください。
エクセル(表計算ソフト)で作る仕入台帳・項目例
人によって項目は違うので、シンプルな例、普通ぐらいの例、すごく細かい例と3つ載せてみます。
見づらくて申し訳ないんですけど、これ意味があるんです。
[keikou]項目のところをガーッとドラッグしてコピーして、このままグーグルスプレッドシートやエクセルに貼り付けて使えます。[/keikou]
テンプレートもあったりしますけど、人によって載せたい項目とか順番とか、くくりが違うんで微妙につかいづらいんですよね。なんで、今回はコピペできる表にしてみました。
仕入台帳の項目例・最低限の項目の例
仕入日 | 仕入先 | ASIN | 仕入価格 | 販売日 | 利益 |
まずは、超シンプルな仕入台帳の例です。
仕入台帳としてはギリギリなレベルですね。
仕入台帳の項目例・最低限の項目の例
番号 | ASIN | 仕入日 | 商品名 | 仕入先 | 仕入価格 | 販売日 | 販売額 | 販売手数料 | FBA手数料 | 利益 | 利益率 |
やや細かい項目にした例です。
販売手数料、利益率ぐらいは、カンタンな計算式をいれとくだけで、自動ででるので設定しておきたいですね。
仕入台帳の項目例・細かい例
レシートNo | ASIN | カテゴリー | 商品名 | 仕入日付 | 仕入先 | 仕入価格 | 商品券 | ポイント | 出品日 | 出品価格 | ランキング | コンディション | 販売日 | 販売価格 | 送料 | 販売手数料 | FBA手数料 | 利益 | 利益率 |
キッチリ記帳系の例です。
これぐらいやっておくと、しっかり分析できるので、もっと売り上げをあげるための戦略を立てやすいですね。
仕入台帳の管理方法と保存期間
次は、仕入台帳の管理方法や注意点、保存期間などについてもぜひ確認しておいてください。間違って破棄したりしたら、困るのは自分ですね。
仕入台帳の入力(記帳)タイミング
入力(記帳)するのは、まずは仕入れをしてきてすぐです。忘れないうちにどんどん入力しておきましょう。
次は、商品が売れた時です。まとめてやると面倒なので、都度やるのがオススメです。
次は月末で、月の収支を出しておきます。
[keikou]仕入台帳への入力までが、仕入れの1クール[/keikou]だとムリヤリ思っておきましょう。
仕入台帳の管理方法と注意点
月ごとにシートで管理すると便利ですね。
表計算ソフトはシートをまたいで集計する(串し刺し集計といいます)こともできるので、扱っている商品数が多い人は、販売チャネルごとなどに分けて作っても分析しやすくていいですよね。
また、入力するたびに、普段保存しているところとは別に、バックアップ用にファイルをコピーしておくのをオススメします。例えば普段パソコンの中に保管しているなら、クラウドにコピーを保存するとか、外付けHDD(ハードディスク)に保存するとかです。
パソコンがウィルスでダメになったり、故障で突然使えなくなったり、サーバートラブルでネット接続ができなくなったりなど、[keikou]予想外のトラブルで使えなくなることってありますよね[/keikou]。
また、何かのひょうしに触らなくていいところを触って、レイアウトが崩れたり、いつも見えるものが見えなくなったり、なんてトラブルも起こりがちです。
なので、入力した手間をムダにしないために、コピーする、オンラインとオフライン両方で保存、紙でもとっておくという小さな手間をかける習慣をつけておくのがオススメです。
この点、Googleスプレッドシートは、まあまあ安心して使えるのでいいですね。
[keikou]困るまで気づかないですが、困ったときに本当に助かるのが、シンブルな「データのコピー」[/keikou]です。リスク管理としてぜひやっておくのをオススメします
仕入台帳の保存期間
レシートや領収証などの原本は、7年間保存することが法律で決まっています。
ほかにもせどりでよく出てくるものをメインにざっと挙げておくと
保存期間7年 | 保存期間10年 |
請求書、納品書、領収書、通帳、棚卸表、契約書 (貸借対照表、損益計算書) |
売上帳、仕入帳 (現金出納帳、総勘定元帳、売掛金元帳、買掛金元帳) |
カッコ内は、確定申告に関係する書類です。年度ごとにまとめて、10年とっておけば間違いないですね。
保存の注意点
感熱紙のレシートは、数年で文字が薄くなるものなので、[keikou]日付順にノートに貼った後、スキャンやコピーをしておくといいです[/keikou]ね。後から税務調査に入って、さかのぼって調べられたりしますので、保管期間中は読める状態でないといけません。
今さら聞けない?せどりの仕入台帳Q&A
最後に、よくありがちな質問をQ&A方式でまとめておきますね。
配送料、プチプチなどの梱包材といった経費まで仕入台帳に入れる?
月ごとに入れてもいいでしょうし、仕入れ商品と一緒にすると見づらいので、別途、収支管理表などの帳簿にまとめるのもありだと思います。
仕入台帳は古物に関する決まりだから新品の仕入れは記入しなくていい?
せどりの商品として扱うものは全部記入してOKです。むしろ別にするほうが面倒くさいのではと思います。
レシートや領収書が出ない場合、仕入台帳だけに記入すればいい?
仕入台帳だけはダメです。根拠が必要なんです。でももらえない場合もありますよね。
仲間や仕入先の人との打ち合わせの飲食代がワリカンだったり、個人用のクレジットカードで決済したものなど、単発なら、出金伝票というのが100円ぐらいで売っているので、それに記入するのも手です。
交通費など、頻繁に発生するものなら、エクセルやGoogleスプレッドシートなどで、月ごとに交通費の明細を作ってもいいですね。
レシートに私用のものと仕入商品が混じってしまった!
本当は別々にするのがいいんですが、私用の部分をヨコ線で消して、仕入れ対象の金額を書き込んでおくといいですよ。
仕入台帳を作らずにレシート保管だけはどうしてもダメですか?
この後におよんでダメ押しで聞いてくる人がいますが(笑)、上に書いてきた通りオススメできません。
自分がすごく困ると思うんですけど、[keikou]確定申告ができて、税務調査が入ったとしても大丈夫ならいいんじゃないでしょうか[/keikou]、としか言えないですね。
いまさら聞けない【せどり仕入台帳】記載する項目は?作り方Q&A・まとめ
仕入台帳、めんどうだなーって思う人が多いというか、ほとんどだと思いますが、重要さやメリットが判って頂けたら嬉しいです。
[topic color="green" title="仕入台帳のポイント"]
・仕入台帳は売り上げアップの大事なデータ
・保管が重要、データのバックアップ(コピー)をとって別の場所に保管する
・レシートや領収書、出金伝票などの原本(証憑書類:しょうひょうしょるい)を確実に揃えておきましょう[/topic]
もしも、実はまだ作っていないと言う人や、これからの人がいたら、今回の記事を参考に、Googleスプレッドシートに項目をコピーして、サクっと作って手元にあるレシートや購入履歴をどんどん入力しちゃいましょう!