Amazonでセット品を販売してみたいけど、具体的にどんなものが売れるんだろう?セット品とセット販売の違いについても知りたいな。
Amazonのセット品について興味はあるものの「具体的に何をどうすれば良いのか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
セット品に関する規約を破ってしまうと、アカウント停止のペナルティを受ける可能性も。事前に正しい知識や出品方法を理解しておく必要があるでしょう。
本記事では、Amazonのセット品に関する大切な基礎知識を解説します。
Amazonセット品とは
Amazonのセット品の定義は以下の通りです。
補完的な要素を持つ商品が適切に組み合わされている。
個別に購入するよりも購入者にとって価値があることを目的として作られたセットである。
かんたんにいうと「購入者にとって嬉しい組み合わせ」になっていればOK。
顧客第一主義のAmazonらしい定義です。
例えば、スマートフォンケースと画面保護フィルムをセットにした商品や、コーヒー豆と専用のドリッパーを組み合わせた商品などがAmazonのセット品として販売されています。
これにより、購入者は必要な商品を一気に手に入れることができ、出品者にとってもまとめ売りによる客単価の向上が目指せるでしょう。
Amazonセット品とセット販売の違い
Amazonでは、「セット品」と「セット販売(まとめ売り)」は明確に区別されています。
- セット品
異なる商品を組み合わせて1つの販売単位としたもの(例:スマホケース+保護フィルム) - セット販売(まとめ売り)
同じ商品を複数個まとめて販売するもの(例:スマホケース3個セット)
セット品は「補完関係にある商品」の組み合わせが基本となり、顧客が同時に必要とするアイテムをまとめられるので利便性が向上します。
一方、セット販売(まとめ売り)は、単品で販売している商品をまとめて販売できるので、販売効率を高めたり送料を節約したりするなどのメリットがあるでしょう。
Amazonでは、セット品とセット販売を明確に区別しており、異なるカテゴリーとして管理されています。出品時には、どちらに該当するかを正しく理解して、適切な形で登録する対策が重要です。
参考:まとめ売りについて
Amazonセット品のメリット・デメリット
Amazonセット品のメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット①ライバルと差別化しやすい
Amazonでは、同じ商品を複数のセラーが販売しているため、価格競争に陥りやすいです。
しかし、セット品を作成すれば、独自の商品ページを作成できるためライバルとの差別化が可能になります。
例えば、スマートフォンの保護フィルムを単品で販売すると、他の出品者と価格競争になりがちですが、スマートフォンケースとセットにすれば、他の出品者が簡単に真似しにくくなるでしょう。また、補完関係にある商品を組み合わせることで、購入者の利便性も高まります。
メリット②不良在庫リスクを軽減できる
在庫が売れ残ると保管コストがかかるだけでなく、FBAを利用している場合は長期保管手数料の負担も増えます。
セット品として販売すれば、動きの悪い商品を人気商品と組み合わせて在庫処分しやすくなるのがメリットです。
例えば、売れ残っているシーズン商品を人気商品のセットに加えることで、単品では売れにくい商品でもスムーズに販売できます。
メリット③手数料が節約できる場合がある
FBA(フルフィルメント by Amazon)を利用する場合、商品ごとに手数料が発生するでしょう。
しかし、セット品として1つの商品ページで販売すれば、FBAの手数料を1回分にまとめられる場合があります。
特に、小型で単価が低い商品をセット販売することで、1個あたりの手数料負担を軽減できるため、利益率の向上につながります。ただし、セット品のサイズや重量によっては、逆に手数料が高くなる場合もあるため事前にシミュレーションが必要です。
メリット④セット販売で客単価を向上できる
セット品は単品販売に比べて、購入者の客単価を向上させやすいメリットがあります。
消耗品や関連商品をセットにすることで、「せっかく買うならまとめて購入したほうがお得」と感じる消費者心理を活用できるのです。
例えば、カフェラテの粉末スティックを単品で販売するよりも、「カフェラテ+抹茶ラテ+紅茶ラテの3種セット」として販売したほうが、購入者にとってお得感があり売れやすくなるでしょう。
デメリット①競合に真似されやすい
Amazonでは、人気のあるセット品は他の出品者に模倣されやすいです。
FBAを利用している場合、他のセラーが同じJANコードで相乗り出品する可能性があります。
対策としては、オリジナルのパッケージを作成する、独自のブランドを登録するなどの工夫が必要です。
また、セット内容に一工夫を加え、単純に真似されにくい構成にすることも重要です。
デメリット②場合によっては価格競争が発生する
セット品として販売すれば差別化はできますが、同じようなセットを販売する出品者が増えると、価格競争が発生しやすくなります。
需要の高いジャンルでは、ライバルが値下げを行うことで、価格競争に巻き込まれることがあります。
価格競争を避けるためには、単なるセット品ではなく、限定パッケージやオリジナル特典を付けるなど、付加価値を高める工夫が必要です。
デメリット③Amazon本体が同じセットを出品するリスクがある
人気のあるセット商品は、Amazon Retail(Amazon本体)が同じセット内容で出品してくる可能性があります。
Amazon本体が参入すると、通常の出品者よりも低価格で販売されることが多く競争が激しくなりやすいです。
このリスクを回避するためには、Amazonが販売しにくいニッチなカテゴリーの商品を選ぶ、またはセット内容をカスタマイズするなどの対策が有効です。
デメリット④セット内容の変更ができない
一度Amazonにセット品として登録した商品は、途中で内容を変更することができません。
例えば、「A+B+Cの3点セット」として登録した場合、後から「A+Bの2点セット」に変更することはできず、新しい商品ページを作成する必要があります。
そのため、セット品を作成する際は、需要が継続的にある組み合わせかどうかを事前に検討することが重要です。
流行に左右されるセット品の場合、販売が鈍化した際に在庫を抱えるリスクが高くなります。
Amazonセット品の規約とリスク
セット品に関する禁止行為や、商品ページを作る際の規約を見ていきましょう。
セット品として出品できない商品
出品NGのカテゴリー
Amazonの規約では、以下のカテゴリーに該当する商品をセット品に含めることが禁止されています。
- TVゲーム
- 本
- DVD
- PCソフト
ただし、ISBNまたは製品コードがあるセット品の場合は登録可能です。
独自のセット品を販売する方は、上記のカテゴリー以外の商品を組み合わせる必要があります。
セット品に必要な商品の条件
セットにする商品は、各商品が単品で出品されている必要があります。
販売不可商品を含む場合は、セット品としてではなく「おまけ」として無料で提供しなければなりません。
バリエーション関係がある商品
例えば「Tシャツ」の場合、サイズやカラーなどのバリエーションがありますよね。
こういった商品は、「親=同じデザインのTシャツ」のバリエーション関係にあると判断され、セット品として出品することはできません。1つの商品ページにバリエーションとして登録しましょう。
セット品登録時の禁止事項と違反リスク
Amazonでは、セット品の登録に厳格なルールがあり、違反すると出品停止やアカウントへのペナルティが発生する可能性があります。主な禁止事項とリスクを確認しましょう。
1. セット内容の変更は禁止
一度登録したセット品は、後から内容を変更できません。
例えば、「A+B+Cのセット」を「A+Bのセット」に変更することは不可で、新しい商品ページを作成する必要があります。
2. 関連性のない商品のセットは禁止
互換性のない商品をセットにすることは違反となります。
「スマホケース+コーヒーカップ」など、関連性がない組み合わせは不可です。
3. 禁止カテゴリの商品はセットにできない
医薬品や消費期限の異なる食品など、一部のカテゴリの商品はセット販売が禁止されています。
登録前にAmazonの規約を確認しましょう。
4. JANコード免除のセット品は相乗りリスクあり
JANコードなしで登録すると、他のセラーが同じセットで相乗り出品し、価格競争が発生する可能性があります。
ブランド登録やオリジナルパッケージで対策しましょう。
5. 規約違反のペナルティ
違反した場合、出品停止・アカウントの制限・FBA在庫の返送 などの措置が取られることがあります。
Amazonの最新規約を常に確認し、適切に運用しましょう。
カテゴリーの選び方と手数料
複数のカテゴリーの商品をセット品にする場合は「最も高額な商品」のカテゴリーを選びます。
販売手数料は、メイン商品が属しているカテゴリーの手数料が適用される仕組みです。
セット品の商品ページに関する規約
独自セットはノーブランドで登録する
出品者が独自に作ったセット品は、製品コードがないので「ノーブランド品」としてAmazonの商品カタログに登録します。
ノーブランド品として登録するには、事前に「製品コード免除申請」を行ってください。
商品名の付け方
商品名には、セット品の内容(個数、種類)を明記する必要があります。
参考画像の例にすると「氷結&本搾り」「10種」「350ml×20本」です。「セット」というキーワードを含めることも規約で定められています。
商品の仕様
はじめに何個の商品で構成されたセット品なのか説明します。。セット品の構成商品も明記してください。
商品の説明
セット品であることを説明します。
型番、色、サイズなど、セット品の構成内容を明記しましょう。
メインの商品画像
メイン画像には、セット品を構成する全商品が含まれている必要があります。
メイン商品のみや、類似品の画像をメイン画像に設定することはできません。
Amazonセット品の作り方と販売戦略
ここでは、Amazonセット品の作り方と販売戦略について見ていきましょう。
ユーザーのニーズに合ったセット品を作る
セット品の成功には、購入者の視点に立った組み合わせが欠かせません。
以下のポイントを押さえて、ユーザーにとって魅力的なセット品を作りましょう。
① 補完関係のある商品を組み合わせる
単体で完結する商品よりも、一緒に使うことで利便性が高まる商品を組み合わせる ことで、購買意欲を引き出せます。
② 「お得感」を演出する
セット品を作る際、単品購入よりもお得に感じられる価格設定にすることで、購入率が向上します。
- 個別購入なら合計3,000円 → セットなら2,700円(10%割引)
- 限定パッケージ・特典付きセットで付加価値を加える
③ シーズン需要やギフト需要を意識する
イベントや季節のトレンドに合わせたセット品は、特定の時期に需要が高まります。
このようにユーザーにとって価値のあるセット品を作るのがポイントです。
競争を避けるためのセット品戦略
セット品はライバルとの差別化がしやすい一方で、競争が激しいジャンルでは類似商品が増える可能性もあります。
競争を避け、安定した販売を続けるための戦略を考えましょう。
① 独自性のあるセット内容を考える
Amazonでは、人気のあるセット品がすぐに模倣されることがあります。
競合が簡単に真似できない独自性を持たせることで、優位性を保てます。
② 価格競争を避ける工夫をする
競争が激しいカテゴリーでは、他の出品者と価格競争になりやすいため、単なる値下げではなく、付加価値を高めて価格競争を回避 しましょう。
③ 市場の需要を分析し、ニッチな市場を狙う
すでに多くの出品者が販売しているセット品では、競争が激しくなります。
需要がありながら競合が少ない市場を狙うことで、安定した販売が可能になります。
- 大手ブランドが扱っていない専門性の高い商品セット
- 特定のターゲット層向け(初心者向け、プロ仕様など)のセット
これらの戦略によって、ライバルが参入しにくい環境を作ることができるでしょう。
Amazonセット品の出品方法
セット品を出品する流れは以下の通りです。
製品コード免除申請を行う
はじめに製品コードの免除申請を済ませましょう。
カテゴリーを選択する際は、メイン商品のカテゴリーを選択します。メイン商品を単品で検索して、設定されているカテゴリーを選びましょう。
「ブランド/出版社」は「ノーブランド品」と入力します。
内容に間違いがないかチェックして「利用資格の確認」をクリックしてください。
問題なければ、1〜2営業日ほどで申請が許可されます。
商品登録
セラーセントラルのトップページで「カタログ」→「商品登録」と進んでください。
「Amazonで販売されていない商品を追加します」をクリックします。
カテゴリーの選択画面が表示されるので、製品コード免除の時と同じく設定していきましょう。
指示に従い重要情報や出品情報を入力していきます。
重要情報
- ブランド名:ノーブランド品
- メーカー名:メイン商品のメーカー名
- パッケージ商品数:<例>3つセットなら「3」
- 熱に弱い:「True=正」or「False=誤」のいずれかを入力
詳細
- メーカー型番:任意の半角英数字を入力
- unit-count:「1」と入力すればOK
- ユニット数のタイプ:商品を数える時の「単位」を入力
<例>個、袋、枚、台など
画像
- 背景は白抜きに設定
- 解像度は1,200×1,500ピクセルが最適
- 余白を少なくして目立ちやすくする
上記の必須ポイントを守りつつ、商品登録を完了させましょう。
FBA納品
セット品を1つにまとめて梱包します。
各商品がぶつかって傷にならないようにしましょう。配送中に動いてしまわないように、隙間を埋めておくと安心です。
FBAラベルと必要に応じて消費期限シールを貼り付けて、指定された倉庫へ納品してください。
Amazonセット品に関する運用上の注意点
Amazonのセット品に関する注意点を見ておきましょう。
商品ラベル貼付サービスは使えない
セット品を販売する場合、Amazonが提供する「商品ラベル貼付サービス」が利用できません。
ちなみにJANコードがあるセット品は、商品ラベル貼付サービスを利用できます。ノーブランド品のセット品のみ利用できない点を覚えておいてください。
商品独自のバーコードは隠すこと
セット品の各商品のバーコードが見えないようにしなければなりません。
各商品のバーコードを見えないようにまとめるか、シールで隠すなどの工夫をしましょう。クリアケースに商品を入れて、バーコードが見えないようにするのが手軽にできるのでおすすめです。
消費期限を1つにまとめること
セット品に消費期限がある場合、1つの消費期限にまとめる必要があります。
バーコードと同じ要領で、隠すか新たな消費期限シールを作成しましょう。
まとめ
Amazonでセット品を出品できると、ライバルとの差別化になり独占販売できる可能性を上げられます。
はじめて製品コードの免除申請を行う際は、戸惑うこともあるでしょう。手続き自体は複雑ではないので、すぐに慣れるかなと。商品登録自体もそこまで難しくありません。
Amazonの規約に反するセット品は、アカウント停止のリスクがあるので絶対にやめましょう。常に購入者のメリットを考えて、セット品を作成するのがポイントです。
セット品を上手に使いこなして、売上げアップや不良在庫のリスクヘッジをしていきましょう。