せどりを始めてみたものの「それにしてもいろんな販路があるな…」と悩んでいるのではないでしょうか?
代表的な販路には
- Amazon
- ヤフオク
- メルカリ
などがありますが、どれも特徴が異なるため必ずしも同じ商品が売れるわけではありません。
「結局、自分はどの販路が合ってるんだろう?」
このように考えるのはせどりで成長したい証。
しかし、実際に各販路で商品を出品しようと思うと「いろいろ違い過ぎて面倒なんですけど〜!」と萎えることも。
せっかく複数の販路でせどりをするなら、各販路の色を把握した上で実践する方が良いですよね。
そこで、今回はせどりの3大販路であるAmazon、ヤフオク、メルカリを軸にメリット・デメリットから向いている人などを解説します。
せどりの販路①Amazon
Amazonは、せどり実践者なら誰しも利用していると言える最大級の販路です。
最新の調査によれば利用者数は5,004万人となっており、日本国内で最も知名度が高いECプラットフォームになっています。
Amazonの出品形態は以下の通りです。
- 小口出品:月額無料(成約料がかかる)
- 大口出品:月額4,900円
- 販売手数料:8〜15%
小口出品は月額料金が無料ですが、商品が売れるごとに100円の成約料がかかります。
大口出品は月額4,900円ですが、小口出品では利用できないサービスが全て使えるのが特徴です。
「どちらにするべき?」という問いに対しては「大口出品がおすすめ」という回答になりますね。
月50個以上商品を販売する人は、大口出品の月額料金もペイできてしまうので痛手にはならないでしょう。
入金サイクルは月2回です。
Amazonせどりのメリット・デメリット
Amazonのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- FBAでせどりを自動化できる
- 利用者が多い→売れる可能性が高い
- 出品作業が楽で管理画面が見やすい
デメリット
- 価格競争が起きやすい
- 規約が厳しく変わりやすい
順に詳しく見ていきましょう。
メリット1.FBAでせどりを自動化できる
Amazonを使う最大のメリットはFBAでせどりを自動化できるところです。
FBA(Fulfillment by Amazon)とは、商品の在庫管理から発送までをAmazonが代行してくれるサービスです。
あなたがやるべきことは、せどり商品をFBA倉庫に納品するだけ。
商品が売れたら自動でAmazonが発送してくれます。
また、FBAを利用することでAmazonの商品ページ上に「Prime」マークが付与されます。
プライム出品者は、自社発送の出品者よりもカート獲得を優先されやすいので、結果的に売れやすくなりますね。
「商品が売れやすくなって自動化できる」
これはFBAならではのメリットです。
メリット2.利用者が多い→売れる可能性が高い
ECサイトの中で最も利用者の多いAmazonは、その分商品が売れる機会も多くなります。
どんなに良い商品を道端で売っていたとしても、通行人が通らなければ気づいてもらうことはできません。
この点Amazonであれば、多くの通行人がいるため商品が売れる可能性は必然的に高くなりますね。
「Amazonだから売れる商品がある」とよく言われたりしますが、これは利用者が最も多いことが要因になっていると言えるでしょう。
マイナーな本から「これ何に使うの?」というような電子部品まで、Amazonなら売れるポテンシャルを持っています。
メリット3.出品作業が楽で管理画面が見やすい
Amazonは、1つの商品ページに複数の出品者が参入する「相乗り出品」です。
ほとんどの場合、商品ページの作成をすることなく出品できるので、面倒な雑務が省けるメリットがあります。
出品者専用に作られた「セラーセントラル」では、商品管理が一括でできるようになっており、大量の商品を管理する際に便利です。
- 販売データ
- 価格の一括変更
- 購入者との連絡
など、せどりを行う上での雑務をスムーズに行えるのは「流石Amazonだな」といった感じ。
初心者にも管理しやすいからこそ、多くのせどらーに指示されていることが納得できますね。
デメリット1.価格競争が起きやすい
Amazonのデメリットは価格競争が起きやすいということ。
複数の出品者が1つの商品ページに参入するため
- 出品者Aが値下げ
- 出品者Bが後追いで値下げ
- 出品者Cが更に値下げ
というスパイラルが起きやすい性質があります。
1つの商品ページには、1つのカートボタンしかありません。
このカートを獲得する最も効果的な方法が「最安値で販売」することなんですね。
そのため、カートが獲得できず上手く商品が売れていかない出品者が時折、値崩れを起こしていくのです。
あなたの仕入れ価格よりもAmazon上の出品価格が下回った場合、赤字覚悟で値下げするか価格が戻るまで待つ必要があります。
どちらにせよ他者が原因で価格競争になりやすいのはデメリットと言えるでしょう。
デメリット2.規約が厳しく変わりやすい
Amazonは常に購入者の利便性を考えているため、規約が頻繁に変わります。
最近、変化が激しい事例で言えば、有名メーカーの家電商品に対して個人の出品者が新品を出品できなくなったことです。
今まで家電せどりで稼いでいた人からすると急な規約の変更に大打撃をうけたことでしょう。
いつ何が変更になるか分からないという不安は、Amazonせどりのデメリットになりますよね。
Amazonせどりがおすすめな人
Amazonせどりがおすすめな人は以下の通りです。
- 発送作業を外注したい方
- 副業する時間が限られている方
- 商品の露出度を少しでも増やしたい方
結論、全員ですね!
というのも、Amazonはせどりの最もスタンダードな販路なので、迷った時はとりあえずAmazonを利用すればOKです。
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【重要】Amazonの手数料を徹底解説!便利な拡張機能も紹介する
せどりの販路②ヤフオク
ヤフオクはマニアックな層に人気のある販路です。
- 月額無料プラン:初期費用なし
- プレミアムプラン:月額498円(税込)
- 販売手数料:8.64〜10%
出品形態は上記2パターンから選べるようになっています。
有料と無料の違いは
- 落札手数料
- 自動再出品の有無
- 同時出品個数
- 特定カテゴリへの出品
- 出品ページのカスタマイズ
など細かく分かれています。
結論としては、ヤフオクせどりをする方は月額498円のプレミアムプランに登録するのがベストです。
Amazonと同様、使えるものは全て活用することが売上アップの秘訣になります。
入金サイクルは最短当日からと、今回紹介する販路の中で最も迅速なのが特徴です。
ヤフオクせどりのメリット・デメリット
ヤフオクせどりのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 入金サイクルが速い
- オークション出品で高利益が狙える
- 独自の出品ページが作れる
デメリット
- 出品作業が面倒
- 自ら赤字になるリスクがある
メリット1.入金サイクルが速い
ヤフオク最大のメリットは、入金サイクルが最も速いところです。
例えば銀行振込の場合、購入者が口座に入金してくれればその時点で売上をゲットできます。
他の販路では指定の振込日まで待たなければなりませんので、ヤフオクならではのメリットと言えますね。
クレジットカード利用の「Yahoo!かんたん決済」でも、最短翌日には売上を自分の口座に移すことが可能です。
入金サイクルが早ければ資金の回転率を上げられますので
- 仕入れ→出品
- 売れる→入金確定
- 次の仕入れ→出品
と資金を雪だるま式に増やしやすくなるんですね。
特に資金の少ないうちは、迅速な入金サイクルのありがたみが分かるはずです。
メリット2.オークション出品で高利益が狙える
ヤフオクはオークション出品の効果を使って相場以上の金額で売ることも可能です。
なぜ、相場よりも高値になるかというと
- 購入者同士で入札争いが起きる
- 注目を集めやすい
- 高くても絶対欲しいと思う
など心理的な要素が強く絡んでいるからと言えます。
特に1円からのオークションで出品すると、購買意欲のあるターゲットが一気に注目します。
ここで心理的な相乗効果が得られれば、1つの商品でも大きな利益を出すことができるんですね。
国内最大のオークションサイトでもあるヤフオクの特権と言えるでしょう。
メリット3.独自の出品ページが作れる
ヤフオクは商品ページを好みに応じてカスタマイズできます。
各商品で魅せ方を変えることができるので、売上アップが見込めますね。
また、ほとんどの出品者がノーマルの出品ページを使う中、あなたの商品ページのみが「プロっぽい」感じになっていれば売れ行きが良くなるのは明らかですよね。
Amazonと違って、ライバルと差別化する要素が多分にあるのも、ヤフオクならではのメリットです。
デメリット1.出品作業が面倒
ヤフオクのデメリットは、出品作業が面倒なところです。
各商品ページは必ず作る必要があります。
- 商品画像
- 説明文
- オークションの開催・終了日の設定
など、全てを作り込んでいかないといけません。
せどりでは、1回しか出品しない商品も普通に出てきます。
たった1回で予想利益が数百円のために出品ページを作るのは面倒ですよね。
ライバルと差別化が容易なヤフオクですが、その反面面倒な作業があることも覚えておきましょう。
デメリット2.自ら赤字になるリスクがある
オークション出品では、当然ながら赤字になるリスクがあります。
ヤフオクのオークションには「最低落札価格」を設定できますが、ここで安牌を狙った出品をすると購入者は興味を示しません。
そのため、オークション出品する際は極限まで制限のない設定にする必要があるのです。
つまり1円で落札されるリスクがあるということ。
人気商品の場合、よほどのことがない限り1円で落札されることはありませんが「リスクを取って出品している」と自覚して入念に出品ページを作り込むことが重要です。
ヤフオクせどりがおすすめな人
ヤフオクせどりがおすすめな人は以下の通りです。
- ライバルと差別化して利益を安定させたい人
- 面倒な作業を苦に感じない人
- マニアックなジャンルに精通している人
ヤフオクは人気商品だけでなく、マニアックな層がお宝商品を見つける市場にもなっています。
そのため、あなた自身にニッチで詳しいジャンルがあるなら、ヤフオクせどりにガッツリ注力することで、売上を増大させることができるでしょう。
逆にせどりの時間が取りづらい人はAmazonの方が向いていますね。
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せどりの販路③メルカリ
最後はフリマアプリで圧倒的なシェア数を誇るメルカリです。
- 月額費用無料
- スマホ1台で完結できる
- 販売手数料:10%
入金サイクルは月に4回ほど。
事前に申請しておくことで、後に入金される仕組みになっています。
フリマアプリ市場は年々拡大しており、今後も目が離せない販路と言えるでしょう。
主婦層の利用者も多いため、主婦がせどりに挑戦する販路としてもおすすめです。
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メルカリせどりのメリット・デメリット
メルカリせどりのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- スマホ1台で簡単に出品できる
- ユーザーと気軽にコミュニケーションが取れる
- 月額利用料が無料
デメリット
- 再出品が面倒
- 他の商品に埋もれやすい
メリット1.スマホ1台で簡単に出品できる
メルカリはお手持ちのスマホ1台で全ての出品作業ができます。
PCを持っていない方からすると、メルカリは神のようなプラットフォームですね!
- 商品画像の撮影
- 出品情報の入力
- 発送連絡
など、せどりに関わる業務をスマホだけで完結できるのは、メルカリならではの特権です。
もちろんPCでも操作できますが、もともとスマホユーザーのために作られたプラットフォームのためストレスなく作業できます。
手軽かつ簡単に出品できるのがメルカリのメリットです。
メリット2.ユーザーと気軽にコミュニケーションが取れる
メルカリでは、購買意欲のあるユーザーが気軽に問い合わせられるようになっています。
- 〇〇円に値下げ可能ですか?
- 〇〇はセットになっていますか?
- 購入したらすぐに発送できますか?
このような質問をするユーザーは、間違いなく購入を前向きに検討しています。
購買意欲のあるユーザーに対して、的確な回答をすることができればその場で商品を購入してもらえるキッカケにもなるでしょう。
特定のジャンルに特化して、なおかつコミュニケーションを深めていくとリピーターを獲得できるメリットも得られますよ。
メリット3.月額利用料が無料
メルカリは、今回紹介した3つの販路の中で唯一利用料が無料です。
他の販路は無料プランはあるものの、全ての機能を使おうとすれば必然的に有料プランへ変更する必要がありました。
余計な出費を気にすることなく、せどりに取り組めるのはメルカリだけのメリットですね。
デメリット1.再出品が面倒
メルカリのデメリットは、再出品が面倒ということです。
他の販路では過去に出品した情報から再出品できますが、メルカリの場合、出品終了のたびに再出品をしなければいけません。
スマホで再出品をするのは結構面倒な作業なので、残念なポイントと言えるでしょう。
デメリット2.他の商品に埋もれやすい
メルカリはTwitterのタイムラインのように新着順で表示されるため、時間がたてばたつほど売れにくい特性があります。
そのため、定期的に再出品をするわけですが、前述した通り再出品がまた面倒なんですね。
この問題を克服するには
- 事前に出品情報をメモ帳などにメモ
- 再出品する際はメモ帳からコピペ
という仕込みをしておくことをおすすめします。
スマホのみでも比較的スムーズに再出品作業を完了できますよ。
メルカリがおすすめな人
メルカリせどりがおすすめな人は以下の通りです。
- PCがなくスマホ1台でせどりしたい人
- 月額利用料を払いたくない人
- 気軽にせどりを体験してみたい人
資金が少ない主婦の方、月額を払うほど本格参入するのが心配な方などはメルカリをキッカケにせどりを始めるのも良いでしょう。
実際に商品を出品して利益が出れば「自分1人で稼ぐことができるんだ!」と自信がつくものです。
せどりを全くしたことがない初心者は、最小の手数料で始められるメルカリがおすすめですよ。
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【メルカリで月5万円稼ぐ方法】少資金でも初月から儲ける秘訣とは?
まとめ
今回紹介した各販路がおすすめな人の特徴を振り返っておきましょう。
- Amazon:全せどらーにおすすめ
- ヤフオク:差別化とオークションで攻めたい人向け
- メルカリ:スマホ1台で始めたい初心者向け
せどらー人口が最も多いAmazonの利用は全ての人におすすめできますね。
ただ、Amazonで実際に商品を出品して「全然売れないんですけど」という方も落ち込む必要はありません。
人によってはヤフオクやメルカリの方が利益を出しやすい可能性があるからです。
特に駆け出しのせどらーは「売れない→やめる」という挫折街道を進んでしまうもの。
誰だってはじめは初心者なので、まずは各販路に触れつつしっくりくる販路に絞るのが良いでしょう。
特徴の異なる販路を使い分けて、あなたのせどりライフを充実させていきましょう!