こんな疑問に答えます。
実店舗せどりをしていると展示品に遭遇することがありますよね。
新品と同等のコンディションにも関わらず、通常価格より安く仕入れられるのが展示品のメリットです。
しかし、結論から言ってしまうと、Amazonでは新品として出品することはできません。
本記事では、せどりで展示品を仕入れた時の出品方法や、チェックするべきポイントを解説します。
展示品を新品で出品してはいけない理由
まずはじめに展示品を新品として出品してはいけない理由を見ていきましょう。
- 新品の定義は「未使用+未開封」だから
- 購入者からクレームが来る可能性があるから
新品の定義は「未使用+未開封」だから
Amazonでは、新品を「未開封および未使用」と定義しています。
店頭でお試しように使われる展示品は、上記の条件を満たしていないため、新品として出品することができないのです。
未開封および未使用以外にも以下の条件を満たしている必要があります。
- 傷・汚れ:全くなし
- 付属品:全てあり
- 保証期間が始まってない or 切れてない
未開封・未使用であっても、保証期間が始まっている商品は新品として出品できません。
規約違反は出品停止やアカウント停止に繋がる
展示品を新品として出品したことがAmazonにバレると、出品停止やアカウント停止になるリスクがあります。
出品の取り下げくらいなら被害は少ないですが、アカウント停止や削除になったらかなり面倒ですよね。
アカウントを止められると売上金の支払いも受けられません。
「新品で出してもバレないだろう」と規約違反をするのは、せどりを存続できないリスクを招くので絶対にやってはいけませんよ。
購入者からクレームが来る可能性があるから
展示品を新品として出品すると、購入者からクレームが来る可能性もありますよね。
- 新品が欲しくてAmazonでショッピング
- 手元に届いた商品に違和感を感じる
- よく見たら本体に小キズがあった
新品を購入したにも関わらず、展示品らしき商品が届いたら「他の出品者から買えば良かった…」と思うはず。
特に価格が高い商品の場合、購入者は出品者に対して怒りを覚えることでしょう。
結果、出品アカウントに悪い評価がつくことになります。
悪い評価をつけられると、Amazonせどりの売上が落ちる原因になってしまうものです。
この点からも、展示品を新品として出品するべきではないと言えるでしょう。
ちなみにAmazon以外の販路でもNGです
ここまで読んだ方の中には「ならAmazon以外で新品で転売すればいいじゃない?」と思った方もいますよね。
しかし、結論から言うとAmazon以外の販路でも新品として出品するのはやめた方が良いです。
なぜなら、展示品はあくまで展示品であり新品ではないからですね。
仕入れ先の店舗で「展示品」と書いてある商品を新品として出品するのは、購入者を裏切る行為に他なりません。
目先の利益のために購入者を裏切ってしまうと、せどらーとしての信頼を失われてしまうのでやめておきましょう。
展示品は「ほぼ新品」か「非常に良い」で出品する
せどりで仕入れた展示品は「ほぼ新品」か「非常に良い」で出品しましょう。
ここでは、仕入れた「ほぼ新品」と「非常に良い」の違いについて特徴を解説します。
「ほぼ新品」で出品できる商品の特徴
Amazonでは「ほぼ新品」を以下のように定義しています。
- 使用頻度:見た目は新品そのもの
- 同梱物:全て揃っている
- 保証:メーカー保証 or 30日間の返金保証
新品と言われても納得できるくらいのコンディションは「ほぼ新品」として出品可能です。
メーカーの保証が切れている場合は、30日以内に不具合があった際に出品者が返品・返金をする必要があります。
「ほぼ新品」はメリットもある
ご存知の方も多いと思いますが、現在のAmazonでは家電商品や有名ブランドの出品を規制しています。
規制を突破するには、メーカーや卸業者からの請求書がなければいけません。
実績の浅い個人のせどらーからすると、新品で出品するのは実質不可能とも言えます。
しかし、Amazonが規制しているのは新品の出品のみなんです。
つまり、中古品の出品なら個人のせどらーでもOKということ。
- 新品の最安値より若干安い価格で出品
- 少しでも安く買いたい購入者が食いつく
需要の多い商品であれば、上記のような流れも成り立ちます。
「中古品=売れない」と考える人もいますが、決してそうではありません。
状態の良い商品を少しでも安く購入したい人に対して「ほぼ新品」は大きなメリットになることを覚えておきましょう。
-
【最新】Amazonせどりの出品規制まとめ!制限の確認と解除方法
「非常に良い」で出品できる商品の特徴
Amazonでは「非常に良い」を以下のように定義しています。
- 使用頻度:わずかな使用感
- 同梱物:一部の部品はないが動作に問題はない
- 保証:メーカー保証 or 30日間の返金保証
「ほぼ新品」と最も異なる点は、若干の使用感があることですね。
「ほぼ新品」の場合、使用感を感じないことが条件ですが「非常に良い」ならちょっとした小キズは許容範囲になります。
店頭で試用品として展示されていた商品のほとんどが「非常に良い」に該当するかなと。
また、外箱や説明書などはあるものの、小さな部品が欠けている場合も「非常に良い」で出品できます。
「新品に近いが若干の使用感があり部品が欠けている商品」が対象ということを覚えておきましょう。
購入者目線で仕入れよう
「非常に良い」は「ほぼ新品」と比較して規制が甘いです。
しかし、購入者の目線になってみると部品が欠損している商品に魅力を感じることは少ないですよね。
例えば「非常に良い」コンディションを出品している出品者が2名以上いた場合、購入者は最も状態の良い商品をカートへ入れます。
状態が同じで価格も同程度であれば、購入者は確実に新品に近いコンディションの商品を選択するものです。
だからこそ、仕入れの段階でより完璧に近い商品を厳選する努力が大切になります。
売れ行きを考えた場合、決して「非常に良い=部品がなくてもOK」というわけではないので注意してくださいね。
コンディション説明欄に「展示品」と記載しよう
展示品を出品する際は、コンディション説明欄に展示品である旨を必ず記載しましょう。
予め展示品であることを明記しておけば、購入者からのクレームを未然に防止できます。
コンディション説明欄に記載する例文は以下の通りです。
- この商品は展示品です
- 店頭で試用に使われた展示品です
- 新品に近い展示品です
展示品であることが分かれば問題ありません。
しっかり明記しておけば、万が一購入者から悪い評価をつけられた際も、Amazonに申し立てることができます。
利益を優先して「新品」と記載するのは、くれぐれもやめてくださいね。
他の販路でも展示品であることを明記しよう
展示品である旨は、ヤフオクやメルカリでも同様に記載しましょう。
どの販路でも展示品を新品として出品したら、購入者からクレームが来るリスクがあるからです。
商品説明に「この商品は展示品です」という文言を入れておくだけで、悪い評価をつけられるリスクを最小限にできますよ。
展示品せどりでチェックするべき3つのポイント
最後に展示品を仕入れる際にチェックするべきポイントを3つ紹介します。
- 付属品が揃っているか
- 回転率の良い商品か
- 倉庫や他店舗に在庫がないか
付属品が揃っているか
展示品を仕入れる際は、付属品が全て揃っているか必ず確認しましょう。
基本的に展示品は付属品が揃っていますが、稀にパーツや外箱などが不足していることもあります。
「展示品なら検品しなくていいだろう」とテキトーに仕入れてしまい、購入者からクレームを受けるせどらーは珍しくありません。
- 外箱(状態も)
- 取扱説明書
- 電源や各種パーツの有無
- 保証の有無(期間も)
最低限、上記の項目は確認するべきかなと。
トラブルを未然に防ぐためにも、展示品を仕入れる際はチェックを欠かさないようにしてくださいね。
回転率の良い商品か
展示品を仕入れる際は、価格差と合わせて回転率もチェックしましょう。
価格差を見つけやすい展示品ですが、全ての商品が「すぐに売れる」ものとは限りません。
- 商品A:価格差2,000円/月に1個しか売れない
- 商品B:価格差1,000円/月に10個以上売れている
例えば、上記のような商品があったら仕入れ対象は明らかに後者ですね。
多少利益が少ない商品であっても、回転率が高ければ資金をすぐに回収して次の仕入れに回せます。
資金が増えれば次第に仕入れが楽になっていくものなので、利益率よりも回転率を重視したリサーチを行ってみてください。
-
【初心者向け】せどりの回転率と利益率の優先順位を大公開
回転率はモノレートを見れば分かります
回転率が高いかどうかは、モノレートのランキンググラフを見れば分かります。
出品者数に対してランキンググラフの波が多い商品は回転率が高いと言えるでしょう。
下の画像は回転率の良い商品の好例です。
ランキングがかなり高く波が分からないほど常に売れていますが、出品者は20名以下と狙い目なのが分かります。
反対に悪い例は下画像のような商品です。
単純にランキンググラフのギザギザが少ないですよね。
こういった商品は売れるまでに時間がかかる可能性が高いのでやめておきましょう。
売れ行きの悪い展示品を売りさばくのは労力がかかるので、予め売れている展示品に的を絞ってくださいね。
倉庫や他店舗に在庫がないか
展示品を見つけたら、倉庫や他店舗に在庫がないかスタッフに問い合わせてみましょう。
大型店の場合「展示品限り」と書いてあったとしても、まだまだ在庫があったりします。
上手くいけば展示品価格で大量に新品を仕入れられる可能性もあるんです。
- 他店舗に展示品がないか
- 複数仕入れで値引き可能か
店舗スタッフを見つけたら、上記のような質問をしてみてください。
在庫処分したい商品の場合、高い確率で値下げ交渉に応じてもらえますよ。
まとめ
展示品はせどりにおいて狙い目商品であることは間違いありません。
ただし、Amazonへ出品する際は「新品」ではなく「ほぼ新品」か「非常に良い」コンディションを選択することを忘れないでください。
「新品=未開封+未使用」
上記の規約を厳守して、購入者やAmazonに嫌われないせどらーでいることが大切です。
最後に展示品を仕入れる際のチェックリストをおさらいしておきましょう。
- 付属品が揃っているか
- 回転率の良い商品か
- 倉庫や他店舗に在庫がないか
特に大事なのは付属品の有無と、回転率の良い商品かどうかです。
展示品は価格差を取りやすいので、なるべく状態が良く回転率の高い商品を見つけることに注力していきましょう。
今回紹介したノウハウを参考に、展示品せどりで一稼ぎしてみてくださいね!