Amazonでせどりをしてるけど、カートを取れてることが少ない。出品している商品が、どれくらいカートを取れてるか分析したい。Amazonのカート獲得率を確認する方法を教えて!
こんな疑問に答えます。
Amazonで売上を上げるには、ショッピングカートの獲得が非常に重要です。
どんなに人気商品を出品しても、カートが取れていなければ、あなたから売れることはほとんどありません。
- カートの獲得率を確認
- 改善策を実行
上記の流れでカート獲得率を高めていくことが大切です。
本記事では、Amazonカート獲得率を確認する方法と、獲得率を上げるポイントについて解説します。
Amazonのカートを獲得するには大口出品が大前提
Amazonで本格的にせどりを行っていきたいなら、出品形態は大口出品にしましょう。
大口出品と小口出品の料金は以下の通りです。
- 大口出品:月額4,900円(税込)
- 小口出品:月額無料
月額4,900円の大口出品に登録するメリットとは以下の通りです。
- カートを獲得できる
- セラーセントラルのレポート機能が使える
- FBAが利用可能になる
結論から言えば、Amazonで販売力を高めていくには大口出品への登録が必須かなと。
月額無料の小口出品はカート獲得率がチェックできないだけでなく、出品ページでカートを獲得することすら難しいのが現状です。
「せどり初心者だから月額無料の小口出品でいいや」
このような考え方でAmazonせどりを行うと「全く売れない→挫折」という、悲しい結果になってしまうことも考えられます。
利益を得たいのであれば大口出品に登録して、Amazonせどりのインフラをバッチリ整えておくことが前提条件になるでしょう。
まだ大口出品の登録が済んでいない方は、記事を読み進める前に登録作業を済ませておいてくださいね!
Amazonのカート獲得率を確認する方法
Amazonに出品している商品のカート獲得率をチェックするには、セラーセントラルを使います。
セラーセントラルからカート獲得率を確認する手順は以下の通りです。
- 「レポート」→「ビジネスレポート」の順にクリック
- 「詳細ページ 売上・トラフィック」をクリック
まずは、Amazonセラーセントラルにアクセスして画面上部にある「レポート」から「ビジネスレポート」をクリックします。
ビジネスレポートが表示されたら、画面左側「ASIN別」の項目にある「詳細ページ 売上・トラフィック」をクリックしてください。
すると各商品のカート獲得率が表示されます。
ちなみにこの出品アカウントでは、カート獲得率が93〜100%とかなり高めになっていますが、これは独自ブランドの商品を扱っているためです。
多くのせどらーは他の出品者とカートを競い合っているはずなので、100%になっていなくても不安になる必要はありません。
Amazonカートの獲得率は何%ならOK?
カート獲得率の目安は、「100 ÷ 同じような条件の出品者の合計人数」で計算できます。
例えば、プライム出品者で最安価格1,980円の商品を販売しているとします。この時、あなたと全く同じ条件の出品者が4名いたとすると、カート獲得率の目安は25%前後になるでしょう。
これは同じ商品ページで4人の出品者がカート獲得を競っているからですね。
しかし、プライム出品で最安価格になっているにも関わらず、カート獲得率が0%なのであれば問題です。
基本的にこのような状況は考えにくいですが、アカウントの評価やライバル出品者の実績によっては、起こり得ることでもあります。
- 出品価格
- プライム出品かどうか
- アカウントの評価
他者と同じ条件にも関わらず、あなたのカート獲得率が低い場合は「他の出品者よりも自分が劣っている場所はないか」を確認してみるのがおすすめです。
Amazonのカート獲得率を上げる5つのポイント
カート獲得率を確認する方法が分かったところで、次にカート獲得率そのものを上げるためのポイントを紹介します。
Amazonのカート獲得率を上げるには以下5つのポイントに着目しましょう。
- 販売価格:★★★★★
- 出荷・配送スピード:★★★★☆
- アカウントパフォーマンス:★★★☆☆
- 在庫状況:★★☆☆☆
- 過去の実績:★☆☆☆☆
カート獲得率への貢献度が高い順番で解説していきますね!
①販売価格:★★★★★
Amazonのカート獲得率に大きな影響を与えるのが販売価格です。
同じプライム出品という条件でも、あなたの出品価格が相場よりも高ければカート獲得率は下がってしまいます。
- 出品者A:1,980円
- 出品者B:1,980円
- あなた:2,480円
なぜなら、Amazonでは最安価格を設定した出品者へカートを優先する傾向にあるからです。
この原理原則があるからこそ「絶対カートを獲得してやる!」と躍起になって価格競争が起こります。特に同じ条件の出品者が20名以上になるとカート獲得率が下がるため、1円でも価格を下げてカートを独占したいと考える出品者が現れるもの。
「最安=カート獲得」という仕組みになっている以上、この問題が解消されることはありません。
あなたの出品価格が相場よりも明らかに高い時は、出品価格の見直しでカート獲得率が上げられるでしょう。
もし、価格が相場より高いものの、カートが獲得できており商品が売れているのであれば、そのままでも問題はありません。
自動価格改定ツールがおすすめ
価格改定ツールを活用すれば、自動で価格を変更できるため、カート獲得率を上げられます。
- 事前に上限と下限を設定
- ツールが価格を自動で変更
- 商品の売れ行きをキープ
上記のような流れを構築できるのがメリットです。
価格改定ツールについて詳しく知りたい方は、下記記事を参考にしてみてください。
②出荷・配送スピード:★★★★☆
次に重要になるのが出荷・配送スピードです。
FBAを利用しているプライム出品者であれば問題はありませんが、自社発送している出品者の場合、カート獲得率に大きく影響します。
Amazonではプライム出品が一般的ですが、低価格かつ定形外などで発送できる小さな商品の場合、全ての出品者が自社発送というパターンも珍しくありません。
中古商品などで多く見られるパターンとも言えますね。
「じゃあどれくらいの出荷・配送スピードがベストなの?」と思うかもしれません。
結論としては、Amazonと同じくらい迅速な出荷・配送スピードが理想と言えます。
通常のAmazonでは、商品の注文からお届けまで最短当日〜1日ほどとなっていますよね。
自社発送でも同様のスピードを保つことができれば、カート獲得率もキープできるということ。
反対に注文が入っているにも関わらず、出荷までに3日前後かかってしまうと出荷遅延として評価される原因になります。
出荷が遅い出品者はカート獲得率も下がりやすいのが現状です。
定形外郵便やクリックポストなど、商品到着までに時間がかかることもあるでしょう。
これは至って仕方がないことですが、迅速に出荷することは労力を惜しまなければ可能ですよね。
少しでもカート獲得率を上げたい(下げたくない)方は、日々の日課に売れた商品の発送を組み込んでみると良いですよ!
③アカウントパフォーマンス:★★★☆☆
3つ目に重要なのがアカウントパフォーマンスです。
アカウントのパフォーマンスとは「顧客満足指数」や「セラー評価」とも言われます。
Amazonのセラーセントラルからは、出品者アカウントのパファーマンスを確認できるようになっています。
アカウントパフォーマンスには以下のような項目があります。
- 注文不良率
- キャンセル率
- 出荷遅延率
- ポリシー違反
- 回答時間
Amazonが定めたルールにそぐわない出品行為をすると、アカウント自体の評価が下がりカート獲得率が下がる仕組みです。
常に一定のパフォーマンスを維持できていれば問題はありませんが、購入者から低い評価がついたり在庫がないのを忘れてしまいキャンセルしてしまうこともあるので、十分注意してくださいね。
④在庫状況:★★☆☆☆
4つ目は在庫状況です。
現在のAmazonでは同じ条件の出品者がいた場合、より多くの在庫を抱えている出品者にカートを優先させる傾向にあります。
ただ、もしもあなたの在庫が5個でライバル出品者の在庫が6個の場合、カート獲得率に大きな影響は出ません。
あなたの在庫より100個も200個も多い在庫を抱えている出品者の場合に見られる傾向です。
ただしAmazon自体が出品している場合は別です
例外はAmazon自体が出品しているパターン。
いくつかの商品はAmazon自体が参入していますよね?
こういった商品はAmazonの在庫が2個で、あなたの在庫が10個でもカート獲得は難しいです。
せどりの商品リサーチをする際は、Amazon自体が参入していないかを事前にチェックしておきましょう。
⑤過去の実績:★☆☆☆☆
最後は過去の実績です。
例えば、あなたが新規でAmazonの出品アカウントを作成した場合、購入者からの評価や販売実績はありませんよね。
この際、実績の高いライバル出品者多数のページに参入しても、カート獲得率を上げることは難しいということ。
Amazonでは各出品者の評価や過去の販売実績は多少なりともカート獲得率に影響しています。
そのため、新規でアカウントを取得した方は評価や実績を積むことにフォーカスすると良いでしょう。
新規アカウントでカートを獲得するには?
- 出品価格を最安値にする
- FBAを利用してプライム出品者になる
- コンディション説明欄に詳細を書く
実績のないアカウントでカートを獲得するには
などの施策を行うことが重要です。
特に影響力の多い、出品価格とFBA活用を取り入れることで実績がなくてもカート獲得率をアップさせることができます。
ワンポイントアドバイス
例えば、現状プライム出品者が全くいない商品があった場合、あなたがプライム出品者の第一号になればカート獲得の可能性はかなり高くなります。
実績を作るために薄利でもプライム出品してカートを獲得していくのも1つの戦略です。
Amazonのカート獲得率を研究する材料にもなるので、手数料を計算して利益が確保できる場合のみ実行してみるのもありですよ!
Amazonの手数料については下記記事を参考にしてみてくださいね。
Amazonのカート獲得率で覚えておきたい注意点
最後にAmazonカート獲得率で覚えておくべき注意点を紹介します。
Amazonのカート獲得率に関して覚えておくべきことは以下の通りです。
- カート獲得率を上げても売れない商品もある
- カート獲得率アップのために価格競争するのはNG
- 本質はユーザーへの貢献であること忘れない
カート獲得率を上げても売れない商品もある
カートを獲得できても、そもそも売れる商品を扱っていなければ売上は上がりません。
需要のない商品のカートをいくら獲得しても、商品は売れないということです。
売れる商品かどうかを判断する基準はリサーチツールで分析すればOK。
モノレートで各商品を分析すれば、以下の要素が分かってきます。
- ニーズのある商品かどうか
- あなたが参入する空きはあるか
- 月に何個仕入れるべきか
AmazonのリサーチツールはKeepaがおすすめです。
カート獲得率アップのために価格競争するのはNG
カートを獲得したいがために価格競争に参入するのはNGです。
なぜなら、あなたが最安値に設定すると他の出品者も食らいついてきて、結果的に赤字価格まで値下げするリスクがあるから。
「カートを獲得したいから値下げしなきゃ」
これはせどり初心者によくある思考です。
しかし、カートを獲得したいがために価格を下げてしまえば、利益が出ないという本末転倒な問題に直面します。
もともとあなたが計算した「いくらで売り切る」という金額は常に念頭においておきましょう。
せどりをするなら、利益は常に追い求めていくべきです。
他の出品者が価格競争を始めたら、まずは傍観者になり様子を見ること。
価格競争という波は必ず終わりを迎えるタイミングが訪れます。
- 価格競争を待つのが辛いなら赤字で売り切る
- 資金に余裕があるなら通常価格に戻るのを待つ
あなたの資金状況や戦略に応じて的確な判断をしていってくださいね!
本質はユーザーへの貢献であること忘れない
カート獲得率を考える上で欠かせないのが「Amazonは何を求めているのか」という本質を考えることです。
Amazonは何も私達出品者を懲らしめようとしているのではありません。
顧客主義を掲げているAmazonは、出品者よりも購入者のことを考えているということです。
この本質を捉えることができれば、無駄な価格競争をする必要がないことも分かるはずです。
つまり、購入者にとって最善をつくすような行いをしていれば、Amazonからの評価も下がることはありません。
これは出品アカウントのパフォーマンスにも現れます。
アカウントが常に健全であれば、Amazonは問題ない出品者として評価してくれるでしょう。
過去に過ちを犯していない出品者であれば、何かしらの理由で万が一アカウントが停止になっても、交渉次第で復活の余地があります。
Amazonの本質は顧客第一である
ここを念頭に入れた上でカート獲得率アップの戦略を立ててみてくださいね!
まとめ
Amazonせどりを行う誰しもが「常にカートを取りたい!」と思うはずです。
しかし、そもそもの商品選びや販売するタイミング、出品者の数などでカート獲得率は大きく変わるものなんですね。
「カート獲得=売上アップ」はある意味事実ですが、数ある重要事項の1つでしかないことも覚えておいてください。
- いくつもの商品を少量ずつ仕入れる
- 実験的に価格を調整してカート獲得率をチェック
- ランキングがそこまで高くない商品に特化する
上記はあくまで一例ですが、戦略は無数にあるものです。
結論、あなたならではの必勝パターンを模索してカートを獲得していくことが何よりも重要ということ。
ぜひ、基礎を踏まえつつ固定観念に囚われない方法を編み出して実践してみてくださいね!