Amazonの真贋調査って具体的どんなことをチェックされるんだろう?事前に詳しい内容や対策方法について知りたいな。
こんな疑問に答えます。
Amazonせどりでネックになっている問題の一つが真贋調査ではないでしょうか?
「真贋調査(しんがんちょうさ)」と読むのも難しい堅苦しい4文字。対応できない出品者は、アカウント停止になるリスクもあります。年々厳しさを増しているAmazonでは、真贋調査で消えていく人も少なくありません。
長く出品者として残り続けるには、どんな対策を取るべきなのでしょうか?
本記事では、Amazon真贋調査について詳しく解説します。
Amazon「真贋調査」とは?
Amazonの真贋調査とは、本物と偽物を見分けることを指します。
- 真(しん):本物の意味
- 贋(がん・にせ):偽物を指す言葉
上記の通りで、Amazonでは偽物を販売している疑いのある出品者に真贋調査が入ります。
というのも、Amazonには数え切れない商品が出品されているものです。出品商品の中には偽物もたくさん混ざっているのが現状。そんな現状に対する施策の1つが真贋調査になります。
- 著作権侵害
- 商標権侵害
- 知的財産権侵害
上記3種類のいずれかの疑いがかかった場合、真贋調査になる可能性が高いです。
Amazonが真贋調査する3つの理由
Amazonでは、大きく以下3つの理由と目的で真贋調査が実施されます。
- ランダムチェック
- 顧客からのクレーム
- メーカーからのAmazonへ依頼
ランダムチェック
最も多いケースがこれかなと。
Amazonがランダムに商品をピックアップした商品を出品しているセラーに真贋調査を実施します。
抜き打ち検査みたいなものですね。
特に新しいセラーアカウントが対象になりやすい傾向にあります。Amazonせどり初心者が、アカウント停止になる大きな原因でもあるので注意が必要です。
顧客からのクレーム
「出品者Aから商品を購入したら偽物が届いた」と顧客からAmazonへ連絡が行くと、対象の出品者が真贋調査を受けることに。
僕自身、過去に出品した商品に「偽造品の疑いがある」とのクレームを受けた経験があります。アカウント停止になりかけましたが、なんとか説明を重ねて回復できました。
万が一、偽物でなくても購入者からのクレームによって真贋調査される可能性があります。本物を証明するための書類は、日頃から用意しておくべきと言えるでしょう。
メーカーからAmazonへ依頼
メーカーからAmazonに対して「この出品者が販売している商品はおかしい」と連絡が行くパターンです。
商品によっては、販売する際にメーカーの許可が必要になることもあります。知らずに出品してしまうと、真贋調査はもちろん、アカウント停止のリスクもあるのです。
また、メーカーが別の調査機関に業務を委託している場合、契約済みの出品者にも真贋調査を依頼してしまうケースがあります。この場合、Amazonとメーカーの両方にメッセージを送って解決しなければなりません。
真贋調査が来やすいメーカー・カテゴリー
SNSやネット上の情報を見てみると、以下のようなメーカー・カテゴリーで真贋調査が入ることが多い印象です。
- 任天堂
- ジャニーズ
- アイドル関連グッズ
- ディズニー
- シャープ
- ソニー
- 日立
あくまでも一例に過ぎませんが、上記を扱う場合は真贋調査されても良いように準備しておくと良いでしょう。
逆に真贋調査を受けにくいのは?
こちらは定かではありませんが、食品系は真贋調査の対象になりにくい印象があります。
というのも、食品は偽物が出回るリスクが低いです。わざわざ真贋調査を実施するなら、ハイブランドや家電メーカーなどを扱う出品者を対象にするでしょう。
中古品は真贋調査に合わないって本当?
いいえ。中古品を扱うセラーが真贋調査を受けた事例はたくさんあります。
「中古品を扱えばOK」という情報は、全く当てにならないので注意してください。どんなコンディションでも真贋調査の可能性はあるので、対応できるように準備しておくことが大切です。
Amazon真贋調査はレベル別に2つの部署がある
真贋調査は「アカウントヘルスサポート」と「アカウントスペシャリスト」と呼ばれる2つの部署で行われます。
- アカウントヘルスサポート
- アカウントスペシャリスト
アカウントヘルスサポート
アカウントヘルスサポートは、Amazonアカウントが健全に運営されているかチェックしている部署です。
アカウントに問題があった時に助けてくれる部署でもあります。メールだけでなく、電話による相談も可能。アカウントを復活する際のアドバイスがもらえます。
アカウントヘルスサポートから真贋調査の連絡が入った場合は、主に以下2種類の書類を提出します。
- 請求書
- 改善計画書
同じミスを繰り返さないように対処法を書いた書類を提出する感じです。
この時点では、アカウントが停止しても復活できることがほとんどかなと。サポートスタッフに理由と対処法をしっかり聞いて対応しましょう。
アカウントスペシャリスト
アカウントスペシャリストは、Amazonの利用者を監視・管理する部署です。
出品者だけでなく購入者も監視しており、規約に反する者を取り締まっています。電話ができるアカウントヘルスサポートとは異なり、やり取りはメールのみです。
アカウントスペシャリストの対応は極めて厳しく、真贋調査の場合、必要書類が揃わないとアカウントが利用できなくなってしまいます。
- 請求書
- 販売証明書(ブランド証明書)
上記2つの書類が必須です。
基本的に真贋調査は「アカウントヘルス」→「アカウントスペシャリスト」の順で発展していきます。アカウントヘルスの段階で問題を解決できることが望ましいです。
アカウントスペシャリストの対応は機械的かつ厳しいので、十分気をつけていきましょう。
真贋調査は事前の対策が超重要
真贋調査でアカウント停止にならないためにも、以下5つの対策を行いましょう。
- 領収書をストックする
- フリマアプリの仕入れを避ける
- 商品管理を徹底する
- アカウントを健全な状態に保つ
- 真贋調査が入る商品を仕入れない
領収書をストックする
商品を仕入れる際は、必ず領収書をもらうようにしてください。
真贋調査においてレシートは効力をもちません。また、手書きの領収書も不可になるため、必ずレジで発行したものや、印刷されたものをストックしておきましょう。
領収書に必要な記載事項
- 店名(Amazonのストア名のこと)
- 仕入先のショップ名・住所
- 仕入れ日
- 商品名
- 価格と個数
もしも現在、真贋調査を受けそうな商品を扱っていて、領収書がない場合は、仕入元に連絡して領収書を発行してもうことをおすすめします。
フリマアプリの仕入れを避ける
メルカリやラクマなどのフリマアプリでは、個人の出品者が多いため真贋調査に対応できません。
ブランドの証明書はもちろん、領収書を発行してくれる出品者は少ないです。高額商品や人気メーカーの商品は、フリマアプリで仕入れるのを避けた方が無難かなと。
Amazon以外の販路も検討しよう
ちなみにですが、真贋調査が入るのはAmazonのみです。
ヤフオク、メルカリ、ラクマなど、Amazon以外にもせどりの販路はたくさんあります。真贋調査のリスクがある商品は、別の販路で転売することも検討しましょう。
商品管理を徹底する
商品管理を徹底することで、真贋調査を避ける効果が期待できます。
- 外箱に傷がないか
- 付属品は全てついているか
- 不具合がないか
上記のような問題が原因で、購入者からクレームが入ると真贋調査の対象になりやすいです。
商品に問題がなくても、梱包に問題があったためにクレームを受けた事例もありました。真贋調査に発展しないためにも、問題のある商品を出品しないようにしましょう。
アカウントを健全な状態に保つ
セラーアカウントに問題が生じると、真贋調査を受けやすくなります。
- 注文不良率
- 商品規約の遵守
- 出荷パフォーマンス
上記3点のいずれかでスコアが下がると「問題のある出品者」としてマークされてしまいます。
スコアが下がりすぎると、アカウント停止に直結するリスクもあるので気をつけてください。
真贋調査が入る商品を仕入れない
そもそも真贋調査が入る商品を、仕入れ対象から外すことも超重要かなと。
または、あえて真贋調査が入りそうな商品と理解して、準備しつつ出品するなどですね。
事前に真贋調査について理解していれば、恐怖心を最小限にできます。
セラースケットでアカウントに保険をかけよう
あなたはAmazonアカウントを停止のリスクから守れる「セラースケット」というサービスをご存知でしょうか?
セラースケットを使うと、出品停止やアカウント停止のリスクがある商品を仕入れ前に把握できます。最新の真贋調査についても随時、通知してくれるのも便利なポイント。
何より安心できるのは、セラースケットの社外取締役が、Amazonのアカウントスペシャリストを統括する「セラー事業部本部長」を歴任した人物だってこと。説得力が段違いにありますよね。
真贋調査から大切なアカウントを守りたい方は、ぜひセラースケットを検討してみてください。もちろん、僕も登録していますよ。
Amazon真贋調査の対処法
Amazonから真贋調査が入った時の対処法をお届けします。
- 必要書類を準備する
- 改善計画書を作成する
- Amazonの返答に対応する
必要書類を準備する
真贋調査で必要な書類をまとめました。
1と2は必ず必要になる書類です。
Amazonから届いた内容をもとに必要書類の準備をしてください。領収書がない方は、仕入先に問い合わせてみましょう。
改善計画書を作成する
改善計画書とは「もう悪いことはしません」とAmazonへ提出する反省文のようなものです。
根拠のある改善策である点を伝えなければならないので、反省の気持ちだけでなく数字で具体的に改善できることを打ち出しましょう。
Amazonの返答に対応する
必要書類と改善計画書を提出したら、Amazonからの返答を待ちましょう。
問題なく真贋調査が終了すれば、AmazonからOKのメールが届いて終わりです。さらに書類や手続きが必要な場合は、再度Amazonからメールが届きます。
時間がかかるほど、アカウント停止のリスクが高くなるものです。迅速に対応するためにも、セラースケットでリスクヘッジしておくことをおすすめします。
Amazon真贋調査でよくある質問
最後にAmazonの真贋調査でよくある質問をお届けします。
- 領収書がない場合はどうしたら良い?
- フリマアプリで仕入れた商品の領収書は?
- 提出する請求書に店名は必須?
領収書がない場合はどうしたら良い?
前述した通り、まずは仕入れた店舗へ連絡して領収書を発行してもらいましょう。
せどりで仕入れた商品と言いたくない場合は「仕事で使う商品のため、会社から領収書を要求されました」と言えばOKです。基本的に多くの店舗が領収書を発行してくれます。
ネット仕入れの場合も、ショップに依頼することで後から領収書を発行してもらえるはずです。真贋調査でアウトにならないためにも、必ず用意するようにしましょう。
フリマアプリで仕入れた商品の領収書は?
これは正直難しいです。素直に「〇〇で購入した商品」と伝えるのも選択肢の1つかなと。
大きな問題に発展させないためにも、真贋調査が入りそうな商品は、フリマアプリで仕入れないようにしましょう。
または、Amazon以外で販売することも考えてみてください。
提出する請求書に店名は必要?
請求書の場合、Amazonのストア名も記載されている必要があります。
氏名だけでなく、ストア名を記載してもらうように頼んでおきましょう。Amazonの出品者とバレたくない方は、ストア名に注意してくださいね。
まとめ
Amazonの真贋調査は、偽物や権利を侵害する商品を扱うセラーに対して実行されます。
- ランダムチェック
- 顧客からのクレーム
- メーカーからのAmazonへ依頼
上記の通り、ランダムにチェックされるケースもあるので気を抜けないのが現実です。特に新規作成したばかりのアカウントは、真贋調査の標的になりやすくなっています。
真贋調査でアカウント停止になるリスクを最小限にしたい方は、セラースケットが本当におすすめです。セラースケットでは、真贋調査に関する最新情報や対策方法がバッチリ把握できます。
大切なセラーアカウントを守り続けるためにも、日々の対策を怠らないようにしていきましょう。